真空管アンプの自作日記

しばらく中断していたアンプ作りを、また始めようかと思っています。
備忘録を兼ねてます。

6B4Gシングルアンプ残留雑音

2021-01-19 21:01:33 | 6B4Gシングル
前回の報告にて、6B4Gシングルアンプの測定を報告いたしました。
おおむね思った通りのデーターだったのですが、せっかくですからもう少し改善できるよういじってみようと思います。
手始めに、残留雑音です。
Lchが0.5mV、Rchが0.55mVと無帰還のシングルアンプとしては、平均的な結果となりました。
まずこの残留雑音の源についてですが、B電源のリプルによるものと考えています。
ざっと確認したところ、整流管出口の入力コンデンサー(22μF)のところで10Vほどのリプルがあります。
これを5Hのチョークと330μFのリプルフィルターを通しているのですが、その330μFのところで実測17mV前後のリプルであることを確認しました。
これを、もう少し低減させてあげれば、良いわけです。
それで、10Hのチョークを乗せ換えてみることにしました。
幸いなことに、もともと組み込んだ、TANGO SC-5-150という5Hのチョークトランスと同サイズのTC-10-130Wという10Hのチョークトランスが手元にありましたの、これを組み込みますと、リプルは実測で11mVほどまで低下しました。
ただ、TC-10-130WのSPECは10H 130mA(許容電流150mA)ですから、そのままこのアンプ(6B4GとWE408のIp+アイドリング電流で140mAほど)に組み込むのはちょっと抵抗があります。
それで6B4GのIpを少し抑えるべく、カソード抵抗750Ωを820Ωに変えて、単管あたり5mA、2本で10mAほど電流を絞り、帳尻合わせをいたしました。
で、肝心の残留雑音の改善結果ですが、Lchが0.32mV、Rchが0.38mVとなりました。
とりあえず、これで残留雑音ついては、これでOKと致します。










6B4Gシングルアンプ測定

2021-01-15 22:37:44 | 6B4Gシングル
昨日、出来上がったと思われる6B4Gシングルアンプ測定を行いました。
用心のため、測定の前に、もう一度、回路電圧の確認をし、正しく電圧が出ていることを確認いたしました。


朱書きで記載した電圧が今回の電圧測定値です。
我が家のAC100Vですが、それなりに変動があります。時間帯にもよりますが、おおむね100~104Vを示します。
この測定時は103Vでした。
以上確認に上、アンプ測定いたしました。以下結果です。

・入出力特性

トランス結合のアンプなので、4Wを過ぎても比較的リニアに出力は増加しますが、オシロによる波形観測で、3.5W程度から正弦波の頂点が潰れ始めます。
最大出力は3.5Wといったところでしょうか。(入力は1.3V)

・歪率特性


う~ん。なにか、冴えない結果ですね。
明日以降これについては少し考えてみようかと思います。

・周波数特性




以上、ざっと測定した結果です。


6B4Gシングルアンプとりあえず出来上がった?

2021-01-14 16:12:47 | 6B4Gシングル
細かな部分の修正が終わりました。


とりあえず、各部電圧、残留雑音、左右のゲインを見ながら、使用球を決めました。
ほぼ思った通りに出来ているようです。


この時点での回路図を起こしてみました。



明日以降、測定できると思います。

本日ここまで。
音を聞きながら、コーヒーブレイクです。


6B4Gシングルアンプ進捗報告 01/12

2021-01-12 15:45:05 | 6B4Gシングル
先日、音が出せる状態まできた6B4Gシングルアンプですが、回路図もひかずに適当作戦でここまで来てしまったので、なんとなくやるべきことをやっていないような・・・気がしないでもありません。
それで、ちょっと順番が逆といわれそうですが、初段管の動作について今一度確認してみるかと思いまして、本日は、WE408Aの特性をちょっと見てみました。
簡単なバラックを組んで、Ep:120V~130v Eg:-1.8v~-3.0V当たりの特性を確認してみました。


適当に抜き取った2本ですが、以下のような感じです。

N=2で、しかもばらつきが大きいデータとなってしまいましたが、大まかにRpは5KΩ前後、μは、30前後でしょうか。
今回の6B4Gシングルアンプは、NC-14というインターステージトランスを使っていますので、適合するドライバー管は、Rp 3~7KΩです。(詳細は以下)



これより、Epを125V~130V、Ipを7~8mA前後となるような動作点でいくつもりです。
次回最終回路案FIXできそうです。

6B4Gシングルアンプ進捗報告 01/11

2021-01-11 15:50:45 | 6B4Gシングル
本日は、5本あるRAYTHEON製と思われる6B4Gを実機に挿し、1ペアーを選別いたしました。

3本がTUNG-SOLブランドですが、両者並べて比べてみますと、内部構造は瓜二つ、出処は同じものと考えて良さそうです。(以下画像ご覧ください)


左RAYTHEON、右TUNG-SOL 
2枚プレートで吊りフィラメント、ボトムに矩形のゲッターが2個配置されている。
RCA 2A3なんかに比べれば随分凝った作りだなぁと思います。
幸い、RAYTHEONとプリントされている2本が比較的電流値が揃いましたので、これをペアーとして今回のシングルアンプに挿すつもりです。

次にWE408Aを選別しました。



とりあえず、TV-7にて測定後、実機に挿して、電流値より使用できそうな球を選び出しました。
最終的には、左右チャンネルのゲインと残留雑音でもう一度選び出すつもりです。


ところで、この手のWE球って魅力的ですよね。
短小でアンプに挿すと何とも愛嬌があるというか・・・
短小ファミリー?を、こんなに集めてしまいました・・・

最近は、高くなってしまったので手が出ないけれど、以前は、それほどでもなく、良い出物があると躊躇なく入手していました。
何やってんだろ。ご笑覧ください。