8月6日のG1 CLIMAX 27第15戦アクトシティ浜松大会は、Aブロック公式戦を中心に行われました。
第9試合は5勝2敗(勝点10)の首位・内藤哲也選手と3勝4敗(勝点6)の真壁刀義選手が対戦。真壁選手のパワーに苦しみながらも、真壁選手の首を中心に畳み掛け、正調のデスティーノに繋げた内藤選手が勝利して、6勝2敗(勝点12点)をマーク。
続く、第10試合メインイベントは、5勝2敗(勝点10点)で首位タイを走る棚橋弘至選手と4勝3敗(勝点8点)ともう後がない石井智宏選手の対戦。試合中盤にサソリ固めを決めて棚橋選手を追い込んだ石井選手。トップロープからの雪崩式ブレーンバスターなど、猛攻を見せた石井選手でしたが、ハイフライアタックそしてハイフライフローを続けて爆発させた棚橋選手が劇的勝利。
これにより、Aブロック決勝進出は棚橋選手と内藤選手に絞られ、6勝2敗(勝点12点)で首位タイのまま、8月10日両国で直接対決を行うことになりました。
棚橋選手と内藤選手は今年IWGPインターコンチネンタル王座を賭けて2度対戦し、1月4日東京ドームではデスティーノで内藤選手が勝利していますが、6月11日大阪城ホールでは棚橋選手がテキサスクローバーホールドで王座を奪取しました。いよいよ、似たもの同士の2人が雌雄を決する時が来ました。
8月8日G1 CLIMAX 27第16戦は横浜文化体育館で、Bブロック公式戦を中心に行われました。
第9試合は、5勝2敗(勝点10)でBブロック2位のケニー・オメガ選手と4勝3敗(勝点8)のSANADA選手が対戦。両者は序盤から片翼の天使、Skull Endを巡りる攻防を展開。その後も試合はヒートアップし、オメガ選手のスピードに食らいついていったSANADA選手でしたが、最後はSkull Endを片翼の天使の天使に切り返したオメガ選手が勝利。
第10試合のメインイベントは、Bブロック6勝1敗(勝点12)のオカダ・カズチカ選手と4勝3敗(勝点8)の鈴木みのる選手が激突。今年2月のIWGPヘビー級王座戦でオカダ選手に敗退している鈴木選手は、ダーティファイトや関節技でオカダ選手へのリベンジを狙う。鈴木選手の猛攻に苦戦のオカダ選手。しかし、徹底抗戦し、壮絶な張り手合戦を繰り広げる中、残り時間1分を切ったところでレインメーカーを炸裂。しかし、フォールにはいけず、そのまま試合終了のゴング。30分時間切れで痛み分け。
これにより、Bブロック決勝進出はオカダ選手とオメガ選手に絞られ、8月11日両国で直接対決を行います。
オカダ選手とオメガ選手も今年は2度IWGPヘビー級王座を賭けてシングルで対戦しています。1月4日東京ドーム大会ではオカダ選手がレインメーカーで勝利していますが、6月11日大阪城ホールでの再戦では60分時間切れ引き分けとなっています。これまでの両者の戦績からは、オカダ選手が圧倒的有利です。ですが、個人的にはオメガ選手の外国人初の連覇を期待したいです。
さて、もう一つのメインイベント・日本全国闘いサマー!! 第99回全国高校野球選手権大会。
グラウンドで懸命にプレーする球児たち。それをアルプススタンドから音楽の力で応援する吹奏楽部も、闘う仲間になります。
今年の注目校は兵庫・神戸国際大付高です。神戸国際大付高の応援にはいつも勝負へ向かう者の背中を押す、パワフルなメロディが常に流れています。「サンライズ」、「移民の歌」、「スパルタンX」・・・などです。そう、元プロレスラーのスタン・ハンセンさん、ブルーザー・ブロディさんや三沢光晴さんが入場に使っていたテーマ曲です。
プロレス入場曲が多いのは、青木尚龍監督からのリクエストだそうです。理由は大のプロレス好きであるからとのことです。プロレス好きの青木尚龍監督のリクエストで、小橋建太さん、内藤哲也選手、オカダ・カズチカ選手、中邑真輔選手、武藤敬司選手など、徹底しています。ただ、神戸国際大付高は吹奏楽部員が少ないため、啓明学院中・高の吹奏楽部の力を借りての応援になっています。
野球部OBの記憶を辿れば1992年頃から、すでに「サンライズ」はスタンドから聞こえていたそうです。「でも、ハンセンの『サンライズ』は5年ぐらい前からやってないんですよ」とのこと。その理由は「ほかのチームがどんどんやるようになったから」だそうです。
シートノックの7分間も見もので、この間の演奏は、武藤敬司選手から中邑真輔選手、そして三沢光晴さんというのが、今の流れになっているそうです。
青木監督が少年野球チームに入ったのは小学校三年。野球熱は高かったものの、学校の休み時間はプロレスごっこで、「ミル・マスカラスのフライングボディアタック2連発からのダイビングボディプレスが日課でした」とのことです。
中学を経て、高校は八代学院に進学。「あれは楽しかった」と挙げたのは大阪府立体育館にプロレスを見に行ったことだったそうです。高校卒業後、愛知工業大に進み野球を続けましたが、寮ではプロレス専門誌とプロレス記事が多い大阪スポーツを読み漁り、ひょんなことからプロレス関係者と知り合いにもなりました。愛知県体育館で大会が行なわれるときは観戦に誘われ、レスラーと触れ合う機会もありました。「宣伝カーに乗せてもらって、長州力さんのテーマ曲『パワーホール』をかけながら街中を回ったこともありました。あとはポスターを貼ったりもして、これも楽しかったですね」とのことです。
「長州さんらが新日本プロレスを離れて、世界最強タッグをやっていた全日本プロレスに乗り込んできたのが大学二年の12月。僕も興奮してファンを整理していたガードマンともみ合いになったり(笑)。あとは猪木さんとアンドレ・ザ・ジャイアントの試合も行ったし、テレビでは放送されていなかったけど、ジャンボ鶴田さんとブルーザー・ブロディのシングル戦も見ましたね。ブロディが何かの記事で『あの鶴田戦がベストバウト』と言っている記事を見て、『おお! 見た見た!』って興奮したことも覚えています。ちなみに、今、ブロディのテーマ曲『移民の歌』をやっています。ハンセンをやめてブロディ。こっちはまだ真似されていません」
野球の方では大学二年秋からベンチ入りし、三年、四年時は4季連続リーグ優勝を飾り、神宮大会でも三年時が準優勝、副主将となった四年時は神宮大会で優勝を飾っています。ちなみに、このときのエースはのちに日本ハムファイターズで活躍する西崎幸広さんでした。
大学卒業後、1989年から母校でコーチ、翌年8月には25歳で監督に就きました。グラウンドづくりと生徒指導からのスタートで、まさに孤軍奮闘の毎日だったそうです。その頃、プロレス界では革命戦士と言われた長州人気で、1980年代後半からブームが続いていました。「練習のときはプロレスのテーマ曲をガンガンかけながらやっていました」と言う。1992年に現校名となり、野球部はじわじわと力をつけ始め、2001年選抜で甲子園初出場を果たすと、2005年選抜はベスト4に進出。監督になってからも時間を見つけてはプロレス会場に足を運び、CS放送でも観戦を続けているそうです。「続けて見ているとね、前に見たときはここで終わっていたのに、今回は(技を)返しよったと。体が大きくなったり、強くなったり、そういうのも見てくるようになります。会場で一生懸命Tシャツを売っていた子とか、通路でパイプ椅子を並べて、腕立てをガンガンやっていた子が上で試合するようになったり。そうした成長過程を見るのが好きというのはあるね」と言います。
そして、プロレスと高校野球に通じるものとして「レスラーは自分のカラーを出していかないとあかんでしょ。これも何度か見ていると、髪型やコスチュームや言葉が変わっていくのがわかる。アピールするための見せ方というか、自分を理解した上でどう見せるか。今までと同じじゃなく、もっと新しいもの、もっといいものを見せていこうという意識ですよね。オリジナリティーと向上心、ここが大事というのは高校野球にも通じると思います。だから、年間を通しての体づくりや、これだけプロレスのテーマ曲を入れているというのも、神戸国際大付といったら……という部分なんです」とのことです。
「甲子園って、やっぱり気持ちいいんですよ。あれだけのお客さんがいるなかで野球ができる幸せ。あの高揚感は、プロレスのビッグマッチの会場の雰囲気と一緒。1球1球に歓声が上がるし、スタンドから『頑張れよ!』とか声をかけられたりしたら涙が出そうになるからね」
好きなプロレスラーはジャンボ鶴田さんだそうです。
今年の選抜は一回戦で敗退。選手権は鶴田さんばりのバックドロップで初戦突破を狙います。
コメント一覧
まっくろくろすけ
eco坊主
最新の画像もっと見る
最近の「高校野球」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
人気記事