囲碁漂流の記

週末にリアル対局を愉しむアマ有段者が、さまざまな話題を提供します。初二段・上級向け即効上達法あり、懐古趣味の諸事雑観あり

命運のレシピ/別稿㊤

2020年10月28日 | 雑観の森/心・幸福・人生

 

鬼平が斬る 

 ~ 「男の作法」池波正太郎から

 ~ 他山の石として己を磨くべし の巻】

 

 

■ちゃんとした鮨屋は“通”ぶる客を軽蔑する

 

 よく鮨屋で、飯のことをシャリといったり、

 生姜のことをガリといったりする客がいますが

 やっぱりああいうほうが「通」なんでしょうか……


いや、客がそういうことばを使って

通ぶるのを喜ぶような鮨屋だったら駄目だね。

普通にゴハンといえばいいんですよ。

飯のことをシャリとか、

箸のことをオテモトとか、

醤油のことをムラサキとか、

あるいはお茶のことをアガリとか、

そういうことを言われたら、

昔の本当の鮨屋だったら

いやな顔をしたものです。

それは鮨屋仲間の隠語なんだからね。

お客が使うことはない。

 

(中略)

 

名の通ったところはたいてい常連がいるからね。

だから常連の坐る席へいきなり坐っちゃうということは、

ちょっとそれはね……。

「お金を払っているんだから、

どこに坐ってもいいじゃないか」

なんて言う人もいるけれども。

 

(中略)

 

金さえ払えばよかろうというので

トロばっかり食べている奴も駄目なんだよ。

こういう客はね、鮨屋が困っちゃうんですよ。

 


         ◇

 

囲碁用語を理解不十分のまま

ええカッコをしようと?

間違って使っているアマが多い。

 

たとえば「厚み」と「模様」の違いが分かりますか?

明らかに使い方が間違っている?

いやいや、ビミョーに違っている?

特に有段者がこうであれば、

ちょっと「お気の毒」なのである。

(知らなきゃ、上手に教えを請うべし。知ったかぶりこそ、恥ずかしい。上手だって、訊かれたら、すっと答えられるよう勉強しておきたいもの)

 

 

客商売ですら、こんな「常識」「良識」を知らない客がいる。

同好会なら、どうか。

会費さえ払えば、あとは好き勝手やればいい?

皆が「お客」なら、会など成り立たないのだが……。

 

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