たんぽぽ娘

昭和55年にコバルトから出た本。
海外の短編が8本入ったSF集です。


読書メーターの方に書ききれないのでこっちに。
絶版本は次読みたくても読めない可能性高いし、
あらすじがてらネタバレ感想を書いときます。


たんぽぽ娘

ビブリアに出てきて読みたくなった話。
これを読むために図書館でこの本を予約しました。
ずいぶんまったなー。

ステキなお話でした。
最後にそのオチとは・・・。
未来が分かっていても、変わらないとは限らないし、
相当ドキドキしてたんでしょうね。


風の人々

母親の気持ちがわかるなぁ。
子供は捨てられない！と思うけど、いざ惑星に2人だけだと、
どうしてあんなに必至になって、この子のために残ったの？
絶対そう思うよ。

お母さんも、彼らの存在を認められればよかったのに。
ちょっと気の毒な話でした。


ペンフィールドへの旅

これはあまりロマンチックではない。
普通のSFって感じでした。
でも、奥様は結局どうなったんでしょ？？？
過去に行った彼は、同時期に未来で死んだとしても、
過去で助かった（と思われる）彼女は？


詩

力強い話でした。
言葉の強さを素敵に表現したストーリー。
悲しいラストも詩的です。


われら誇りもて歌う

題名だけ見て、話が思い出せないなあ。
他のはわかるんだけど・・・（ペラペラ）
あー！！！あれか！

彼女も彼も不幸な話で
きっと大した病気じゃないと思うんだけど、
結局自殺しちゃったもんなぁ。
彼の夢をかなえたくて一芝居打ったのは美しいけれど、
抱えきれない痛みを生むなら、やるべきでなかった。

後悔する彼を見たくなかった自分は死んじゃったからいいけど、
夢のために勝手に犠牲になって死んじゃった彼女を、
一生背負って生きていく彼が気の毒でならない。
だから忘れちゃったんだなー内容。


チャリティからのメッセージ

もやもやするけど、おもしろかったです。
そこで魔女狩りに結びつくとは。
最後にメッセージを見つけた瞬間が素敵。


なんでも箱

不思議と素敵なお話でした。
担任の先生がなんでも箱を返すところがいい。
でも、いったい何なんだろう、あの箱。
みんなが見えるわけじゃないみたいだし。
先生の手にも入るといいのにね。


翼のジェニー

翼のある奇形が、苦悩を持って生きてるっていう発想がおもしろい。
勝手に天使扱いされたら、そりゃ困るよね、こっちは人間だし。
でも、すっぱだかで飛び回るのはどうかと思うよ・・・。

最終的には翼をもつ者同士出会うことが出来て一件落着。
空中で何すんだー？



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