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続いてIARPマンスリー 1979年9月号より。
<ホリスティックヘルスの実現とその科学>
病気の種類として。
① 肉体の病
(A)生物的次元の病気
細胞、その構成物と化学物質の異常、或は細菌、ウイルスの侵入による細胞レベルでの変性等による病気。(これらは薬で改善治癒できる。)
(B)気の次元の機能異常
経絡を流れる体液、気エネルギーの流れの異常。例えば、気の流れの偏りや停滞、不足等により生ずる体質的疾病傾向、臓器組織の機能的異常。
(これらの気エネルギーの流れの異常による機能異常は、気の流れの虚・実を治し、気の流れをよくすれば治る。但し、体質的なものは半年~一年を要す。一時的ものは容易に治る。治療法は鍼灸治療、経絡体操、経絡指圧、ヨーガのアーサナ等である。)
② 精神身体病
感情のもつれ、その発散やコントロールができない時。
感情のもつれから、自律神経中枢の興奮・気エネルギーの異常に関連する臓器の機能異常→疾病。という過程を経て病気が発生するように思う。
(精神分析、催眠療法で、感情のもつれの自覚コントロールによって、感情の整理と健康な自我への復帰がもたらされ、疾病は改善される。
又、ヨーガ体操その他で、感情のもつれに由来する気エネルギーの流れの偏りを改善しバランスをもたらすと、心身に気力が充実し、精神身体病は消滅する。)
③ アストラル体の病気
前世で患った病気の想念が死後も存続し、死後アストラル体に病気を生ぜしめている時、再生するケースはよくある。その時、その病気の想念が再生する個人の体質を決定し、誕生後、何年かの後に何時か肉体において、同種の病気が生ずる。これはカルマによる病気と言えよう。
このようなアストラル身心の浄化が行なわれない限り、繰り返して生ずる。アストラル身心の浄化のためには、先ず、当該臓器をコントロールするチャクラないしはアジナチャクラへの精神集中を通じてそれらのチャクラを目覚まし、アストラル体の生命エネルギーにバランスをもたらし、浄化せしめることが最も肝要である。
(信仰治療、心霊治療は、主としてアストラル体の病気に対して行われる。)
④ 憑依による病気
ある人のアストラル次元の存在と同質、同程度の霊が、その人の精神的、身体的不安定や虚脱している時に、或るチャクラ、ナディを通じて肉体に憑依する。すると、その霊のもっているアストラル体の病気が反映して約1~3月の内に発病することが多い。
このような場合、憑依した霊を自覚あり自立できる霊位に進歩向上させて、その人から立ち退いてもらうことが肝要である。この様な原因で生ずる病は、医学的治療、鍼灸治療、ヨーガのアーサナ等の健康法をもってしても治り難い。
⑤ マナ識の異常による精神病
前世からのマナ識(感情)における異常な愛着、執着、恐怖心がある時、精神病が生ずる。もちろん、肉体の脳と結びついてのみ生じうる意識には、自覚されない。
前世からの男女の愛情、色情のもつれ、執着がマナ識に強く残っている時は、よく妄想型のそう鬱病となる。憎しみのあまり人を斬ったり、又、人に斬られた時の恐怖心が残っている人の霊、地震その他天変地異で恐怖におののきながら不慮の死を遂げた人の霊は、よく分裂病になる。
神仏への祈願によってマナ識から憎しみや恐怖心を除くことが肝要である。薬や脳の手術は一時的なもので完治しない。
もちろん、細菌、ウイルスによる脳細胞の変性、化学的物質による脳細胞組織の異常、或は、脳血行の不足等によって生じた精神病は、薬、手術等によって改善される場合が多い。
⑥ 原因身には病気はない。
しかし、病気になりうるアストラル身心、肉体の身心へ下降する原因、つまり利己性を有する。従って、原因身心には病気はなくても、病気の種子は存在する。原因身心も、個人のカルマの法則内で存在する。
⑦ 真我には病気の種子もない
真我には完全な健康がある。真我は個人のカルマの法則をこえた、我なき我であり、真に自立できる自由な純粋な精神的存在である。
真我は宇宙的調和の一翼を担って宇宙の存在を支えている。真我には、ヨーガや禅等によってカルマを超えることによってのみ到達しうる。
以上で、人間存在の全体には、三つの異なる存在次元の心身が、同時に存在していること、それらの異なる存在次元の心身に生ずる病気の種類と治療法、健康とは何か、更に真我について、古来からのヨーガの教説と私自身の宗教体験を基にして説明した。
・ホリスティックヘルス(包括的な健康)についてのお話でしたが、人間って心を持ち、体を持ち、この世で日々生活をしていく存在です。その日々の生活が幸せな日々であれと願う私ではあります・・・・。
<健康館>