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わたしはアンリ・マティスの絵が好きです。といっても実際にマティスの絵を見たことはないので、印刷されたマティスの絵が好きということですが。
マティスの生涯は、1869年12月31日~1954年11月3日です。
ピカソが形体を現実のものから解放したとすれば、マティスは色彩を解放した色彩の魔術師といわれるように、印刷されたマティスの絵を見ると、ほとんどの絵が鮮やかな色の分割によって構成されています。
また、マティスは晩年に切り紙絵を制作していますが、その単純なフォルムと明快な単色だけの作品も好きなわたしです。
マティスの絵の紹介です。
1940年 81×65センチ 油彩・カンヴァス 『夢』ですが、実際に実物を見たら感激でしょうが、2004年の新聞記事『マティス展』からの新聞の絵です。
解説より。1939年に勃発した第二次世界大戦は、70歳を迎えるマティスの生活にも暗い影を落としていた。
しかし、1940年に制作されたこの作品は、当時のフランスが置かれていた困難な状況とは無縁であるかのように、穏やかな空気にあふれている。ルーマニアのブラウスを身にまとった女性は、口元に微笑みを浮かべて眠りについている。外界とは隔絶した安らぎと平穏に満ちた世界のなかで、彼女を優しく包み込むような背中から右腕にかけての柔らかな曲線は、その夢が安らかなものであることを物語っているようだと。
この下の写真の絵は、はっきりしたハードコピーより、ちょっと黄ばんでしまった新聞からの写真ですので、親しみあるやさしい夢見る感じがでているのではと思うわたしです。
次回に続く・・・・。