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私はその頃・2005年からブログを始め詩を書く仲間たちとの出会いが、私を再び、詩を書くことに誘ったのです。詩を書く仲間たちは、皆、それぞれの人生を、それぞれの悩みや希望とともに生きていました。そんな仲間たちとの出会いが多くのイマジネーションと生きる力を呼び起こしてくれました。 そして、電子書籍ではありますが、詩集『夢の翼』が誕生したのです。
詩集『夢の翼』より。
『あこがれ』
ぼくは どんよりとした雲の下
満開の桜並木には なぜか 息苦しさをおぼえてしまう
ぼくは 華やかに空を覆うように咲く桜より
どこかの山あいに
そっと咲く 風に揺れる 山桜なんかが 好きだ
そして 山々は日々 緑を増していくだろう
山あいの村に住むきみは 何を夢みているのかな
ぼくは ただ風の音に耳を澄ませ
青い空と 流れる白い雲を 瞳に映すだろう
ただ きみへの憧れは あるがまま
そう
きみは 力強く
一歩を 踏みだすだろう
夏の訪れは
もうすぐです・・・
でも、その時のブログ仲間とは、ほとんど今では音信不通となってしまいました。まるで、忘れられた廃墟が2013 年だったか、解体され今は想い出のなかにあるように。
振り返れば・・・・、2011年 平成23年3月11日には東日本巨大地震があり、福島原子力発電所の放射能漏れがありました。その年の冬は厳しく、私の愛していた廃墟の傍らの一本の山桜の大きな枝が、凍り付いた樹氷の重みで折れてしまったのです。
そして、空中に飛散した放射能は、この廃墟にも届いていたのです。なぜか、それから 人生 生きていくことの大変さを思うばかりの私です・・・・。
でも、木漏れ日はなにごともなかったかのようにやさしく廃墟を照らしました。
・続きは次回に・・・・。