ファンの方には申し訳ないのですが,今のマクラーレンもハミルトンも好きではないのすが,いろいろなことがあったGPなので,一言述べたくなりました・・・。
公式予選第3ラウンドでのマッサのトラブルには驚きました。
最初タイヤバリアに突き刺さったまま動かなかったので,昨年のコバライネン同様一瞬青ざめました。
オンボード映像見てさらに驚いたことに,前を走っていたバリチェロのマシンの後部から何らかの部品が欠落して(重さ800gのこぶし大のパーツらしい),それがタイヤに巻き上げられてマッサの頭部を直撃。
額部裂傷および頭蓋骨骨折という重傷で,メディカルセンターからブダペスト市内の病院にヘリで搬送され手術,ということでした。
脳震盪を起こしたまま,時速280kmでタイヤバリアに突っ込んだという情報を後で聞いてさらに吃驚(ただオンガロリンクで280km出る高速コーナーがあるかどうか・・・)。命に別状が無いという発表ですが,麻酔による昏睡状態が続いており,一刻も早い意識回復が望まれています。
いずれにしても,時速300km近い高速でのバトルが展開されるF1ですから,危険は常に隣り合わせ・・・ということを改めて痛感しました・・・。
終了直前に,コンピュータの計測システムの故障によりタイムは分かったものの順位が分からなくなるという前代未聞のトラブル発生。
その結果,1''21'5という驚異的な速さを示したアロンソがPP。
バトンが22'5じゃないの・・・随分速いな・・・と驚いていましたが,軽量タンクで一発のPP狙いが功を奏したのでしょう・・・。
しかし,決勝ではアロンソ独走とはなりませんでした。
アロンソより重いはずのハミルトンが異常に速く差が開きませんでしたし,アロンソがピットインした際にクルーのミスで右フロントが脱落。
サスペンションを傷めたアロンソはそのままリタイヤ,さらには危険行為と見なされ,ルノーは次戦(しかもアロンソの地元)出場停止という厳しい処分に遭いました・・・(アロンソは悪くないのに・・・)。
さらには,ランキング2位のベッテルもスタート直後の1コーナーでライコネンと接触。そのダメージによってタイムが伸びずこれまたリタイヤ・・・。
そして,ベッテル脱落によって楽になる筈のバトンもオーバーステアに悩まされ,7位がやっと。
シーズン序盤の莫迦っ速いブラウンGPはいずこ・・・となってしまいました。
ブラウンGPは資金難によって開発停止とか,バリチェロとの内紛とか,やばい状況のようです。
バトンのマージンはまだ20ポイント近くありますから,あと3戦ぐらいは大丈夫でしょうが,今回ウェーバーが確実にボディウムをものにしたようにレッドブルがじわじわと追い上げれば,終盤に面白いドラマが見られるやもしれません・・・。
予選第2ラウンドで,得意としたはずのセクター2でのタイムが伸びず,中段に沈んだトヨタは,ピットインの第1スティントを遅らせる変則2ストップで対応。
トップと遜色のないタイムで周回を重ねた結果,グロックが6位,トゥルーリが8位という久々のダブル入賞となりました。
ただ,スタッフも我々が望んでいるのはその程度ではありません。
何としても高みに達してもらいたいと願うのは私だけではないでしょう・・・。
中嶋は何と惜しかったことか・・・。
アウトラップでピケにつかまった時は,
「親子で邪魔すんじゃねー」
と,ついつい叫びたくなりました(78年??,ブランズハッチの英国F3でこの2人の父親同士が絡んで,父中嶋が空を飛んだ,という事故がありました・・・。後に父ピケは父中嶋とロータスで組んだとき,自分のマシンのギヤレシオが滅茶苦茶だったので,頭に来てわざとやったと言ったそうです・・・)。
あれがなかったら入賞だったでしょう。
何せピケの前でフィニッシュしましたし・・・。
終盤,トゥルーリ,バリチェロとのバトルは見応えがありました・・・。
とにかく早くポイントあげて,来季も何とかして欲しいものです。
フランク・ウィリアムズもパトリック・ヘッドもドライバーには冷酷ですので,05年の佐藤琢磨同様,極めてやばい状況でしょう・・・(マクラーレンがロズベルグを・・・という噂も立ちましたが・・・)。
いずれにしても,直接競う相手のインラップと自分のアウトラップが速くならないと入賞は厳しいでしょう・・・。
次戦は,アロンソ無しでのバレンシア市街地コースとなるのでしょうか・・・。
マッサの代わりにアロンソ,などという憶測がされているとか・・・。
かつての王者ラウダは,兄シューしか代役は居ないと言っておりましたが,兄シューは出走を否定したようです。
赤馬には,ルカ・バドエル(伊),マルク・ジェネ(西)という2人のヴェテランテストドライバーが居ますが,ラウダは
「役に立たん」
と一蹴した模様です。
ま,母国ということでジェネが走る可能性が高いでしょうか・・・。
私なんか,何度も出走してノーポイントのバドエルに花持たせてやりたいとも思っていますが・・・(ジェネはミナルディでも代役のウィリアムズでもポイント挙げている筈です)。
F1は4週間の夏休みですね。
晩夏のバレンシアまで,暫しのお休みです・・・。
ようやく銀の矢が勝ちましたね。
ダウンフォースの必要な低速サーキットの方が合っているのでしょうか・・・。
後半戦を引っかき回してくれることを7願っています。
父ピケと父中嶋の息子が戦う現代のF1を考えると隔世の感がありますね。
ジョン・サーティスの息子がF2で事故死したというニュースを聞いたばかりですし,二世ではありませんがブルーノ・セナも間もなくF1に来ることでしょう。
二世のドライバーは誰が最初でしょうね。
ウィルソン・フィッティパルディの息子クリスティアンとか,グラハム・ヒルの息子デイモンとか,ジル・ヴィルニューヴの息子ジャック・・・。
おっと,マリオの息子マイケルというのもいました・・・。
父ピケと父中嶋のエピソードを聞いて、懐かしいと思いました。思えば、F1は自民党なみに世襲が多くなってきました?
アロンソは不運でしたね。次のバレンシアは風光明媚で中継が楽しみです。
http://blog.livedoor.jp/haru1106/