子どもの頃,鋭く右翼席に突き刺さるホームランに,何度勇気づけられたことでしょう。
私が20代の頃は,若き指揮官として,自らダグアウトを出て,選手に檄を飛ばす姿が印象的でした。
そして,若々しかった容貌にも深い皺が刻まれた,ベテラン指揮官時代。
リーグ優勝は87,99,00,03,04,05,06年。
そのうち2度日本一。
今年は,故障者続きで残念な結果に終わりましたが,ホークスを完全に九州の球団として定着させると共に,低迷していた球団をトップに導いた手腕は,やはり世界一のタイトルホルダーとしての矜恃と温厚で奢らぬ人柄,そして求道者としての人格が躍如としていたからではないでしょうか・・・。
最後のゲームが,私の住む町というのも,何か象徴的です。
生憎,本日球場に出向くことは出来ませんでしたが,最後までTVで観戦させていただきました。
相手が,共に長年球界を牽引してきた野村監督率いる東北楽天ゴールデンイーグルスというのも,因縁かも知れません。
最終戦に相応しい緊迫した投手戦の結果,ホークスは敗れましたが,球界を背負い,次代を担う選手の活躍が際立ったゲームではなかったでしょうか。
「最後に延長12回までやることができて,本当に良かった。」
という貴方の言葉を,野球を愛する者として大変嬉しく思いました。
本当に50年の長きに当たってお疲れ様でした。
そして,ありがとうございました。
どうぞ,疲れた身体をいたわり,休んでください。
ただ,残念なことに,我が国の球界は,まだまだ貴方を必要としています。
その日まで,どうぞお元気でお過ごしください。
王貞治監督へ
一野球ファンより
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