金盾(きんじゅん:ジンドォン)という中国語がある。
中国政府による大規模なインターネット検閲システムのことで,当然天安門事件や反共運動,民主政治といった語句は検閲対象になる。
そして「ダライ・ラマ」という文字も当然検閲対象になる・・・。
チベット自治区のラサで起きた暴動の犠牲者が増え続けている。
一説によると100人を越えたとの報も入ってきている。
・・・と書くと,チベットの住民たちが暴動を起こし,中国の軍隊と警察が鎮圧している,と取られそうだが,この事実をどれ程の人たちが知っているのだろう・・・。
中国政府による「民族浄化」は,主にこのチベット自治区と新疆ウィグル自治区で行われている。
「浄化」と聞くと言葉は美しいが,実態はその地域の民族に対する弾圧のことを指すことが多いようだ。
例えば,WWIIのナチスによるユダヤ人に対するホロコーストなどは,その極端な例であろう。
文革後,中国政府は上記地域に軍隊を派遣。
さらには,「同化」政策を打ち出し,大量の漢人を入植させた。
何せ50以上の民族が居ると言われる国であるから,民族・宗教対立が起きない筈がない。チベットでも1959年に,大規模な「チベット動乱」が発生。
弾圧を強めていた中国人民解放軍に対して反共ゲリラ活動が一層激化し,ダライ・ラマ14世はインドに亡命し,亡命政府を作る。
その後も弾圧は止まず,多くの人々がネパールやインドへ亡命した。
今回の紛争も,その延長線上にあるものである。
北京五輪を控えた中国政府にとって,新疆ウィグルとチベットは触れられたくない暗部である。
チベット側としては,それを狙うという思惑もあっただろう・・・。
中国政府は,当然の如くダライ・ラマ14世を扇動の首謀者として非難しただろうが,元はと言えば「民族浄化」が生んだ歪みであることは間違いあるまい・・・。
さて,こうした言わば「歴史の暗部」を所謂我が国の左翼の方々や,我が国の戦争責任による謝罪を要求する方々は,どう思うのか,聞いてみたいところである。
「チベット 民族浄化」で検索すると,目を覆うような内容を知ることになるのだが・・・。
いずれにしても,国とはそこに住んでいる者のものである。
先の大戦で帝国主義を反省した我が国としては,どうすべきなのか,確固たる判断による声明を望む。
ーブの職員のなかに紛れ込んでいるとか、最悪を考えてしまう。
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そしてこちらでは初めまして。
せっかくTBいただいたので,興味深く読ませていただきました。
なのに,削除というかブログがダウンなんてことが有り得るんですね・・・。
まさかNEC系のBiglobeに当局の回し者が居たとも思われませんが,イデオロギーに触れると・・・ということでしょうか・・・。
だったら言論抑圧でしょう。
一刻も早く復旧されると良いのですが・・・。
(私んところもやばいか・・・)