昨日,仕事で隣の区まで行った帰りに,ついつい中古屋へ・・・。
1枚250円のCDを漁る。
あるわあるわ・・・。
○○名曲大全集とかの流れもんが,すべて250円。
SONYとEMIとRCAとPhilipsが多分100枚以上有った・・・。
でもって,RCA原盤の昔懐かしいのを求める。
30数年前にLPで買ったら,3枚で5,000円程になったものを,CD2枚で500円。
中古とは言え,法外の安値だ・・・。
フランクの交響曲ニ短調+サン・サーンスの交響曲第3番。
もう1枚は,ベルリオーズの幻想交響曲+序曲「ローマの謝肉祭」。
演奏は,シャルル・ミュンシュ指揮ボストン交響楽団。
1950年代末~60年代初頭に録音された初期のステレオ録音である(ラテンと新大陸は嫌いだと言っていたのは誰だ・・・笑)。
勿論,演奏はこれらの曲の名演と長年言われてきたものばかりで(特にサン・サーンス),言わば極めつきともいうべきものであり,この指揮者らしい灼熱の演奏が楽しめるのだが,50年以上前にもかかわらず,録音また実に聴きやすい状態にある。
成る程,確かにステレオのレンジは広くないかもしれないが,各声部の輪郭が実にくっきりした録音で,アメリカのオケらしい鳴りっぷりの良さを見事に捉えている。
ディジタルリマスターの効力は勿論大きいのだろうが,当時のRCA原盤には,とんでもないものが記録されていたということになる・・・。
特に,フランクの交響曲の鳴りは見事で(パイプオルガンが唸りを上げるサン・サーンスや終章で爆発するベルリオーズもだが),晦渋と言われる(私はそう思わないが,マーラーがすべて・・・と言っている友人は,聴くと滅入るとぼろくそ言っていた)この曲最大の明晰な演奏と思う。
こういう買い物をした日は,何となく気分がよい。
只,若い頃なけなしの小遣いはたいて廉価なLPを買っていた頃に比べると,ときめきの度合いは違うのだが・・・。
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