koshiのお部屋2

万年三歳児koshiの駄文のコーナーです。

今年も目出度くも無い日に・・・

2021年03月01日 22時38分45秒 | 音楽

今年も又,目出度くも無い日がやってきた。
惰性で,恒例行事・・・と思ったが,その前に若い頃は,一体この日の生誕時刻である13:15にどこで何をしていたかを思いだしてみた。
16歳・17歳-高校で部活。
18歳-高校の卒業式。謝恩会なんてのが有り,いろいろと食べ物が出されたので,部室に居た後輩達に,それを何度か運んだ。翌日受験で上京。
19歳-大学入試の合否待ちで自宅。
20歳-友だちの家で遊んでいた。
21歳-部活の仲間と鳴子温泉に泊まり。
22歳-部活。昼食でカフェテリア。
・・・という感じである。
以降は,平日なら職場,休日なら自宅と決まってしまったが,30歳は何とスキーを履いて雪の上で迎えた。

・・・ということで,本題である。
例年,この日はお気に入りの一曲を紹介して,リンクを貼るのが恒例となっているので,今年は何にしようかと,例によって考えながら帰る。
確か2005年から始めたと記憶しているが,例年のラインナップは以下の通り。

05年 バレエ「アパラチアの春」(コープランド)
07年 嬉遊曲(イベール)
08年 ジークフリードの牧歌(ワーグナー)
10年  交響曲第1番ホ短調(シベリウス)
11年 小組曲(ドビュッシー~ビュッセル編)
12年 ピアノ四重奏曲第1番ト短調(ブラームス~シェーンベルク編)
13年 歌劇「ローエングリン」~第3幕への序奏(ワーグナー)
14年 「坂の上の雲」サウンドトラック~少年の国(久石譲)
15年 序曲「謝肉祭」(ドヴォルザーク)
16年 ピアノソナタ第3番~第4楽章(ショパン)
17年 大学祝典序曲(ブラームス)
18年  祝典行進曲(團伊玖磨)
19年  ピアノ協奏曲第25番ハ長調K.503(モーツァルト)
20年  序曲「ローマの謝肉祭」(ベルリオーズ)

・・・と云う感じてある。
10年のシベリウスの第1とか ,12年のブラームスのピアノ四重奏曲だの,翌年のローエングリンだの,完全に自虐としか思われない・・・。
そこで今年は,これからの季節に合った明朗な楽曲にしようと思う。
昨日所用で好天の蔵王町に出掛けた際に聴いた曲に,迷わず即決した。

交響曲第2番ニ長調op.73(ヨハネス・ブラームス 独1833-97)
これもまた10代の頃より,飽かずに聴き続けてきた一曲である。
ブラームスは駄作の無い10割打者のような作曲家であるが,残された100曲を越える作品は,いずれも深い憂いと孤愁の蔭に満ちた佳品揃いだ。
但しその中に合って,春の日射しと咲き誇る野の花のような穏やかな美しさと明朗な風気に満ちたのがこの第2交響曲である。
勿論,ブラームスの作品であるから底抜けに明るい・・・とはならず,愁いをたたえたような楽節も散見されるのだが,最後は作曲者の喜びを示すかのように,明るく大きく結ばれる。
おそらく作曲者が好んだ南オーストリアの保養地ペルチャッハや,私も傍を通ったザルツカンマーグート(「サウンと・オブ・ミュージック」の舞台であるモントゼーがある)の景勝地バート・イシュルといった風光明媚な地で作曲されたと云うことも大きいのだろうし,きっと何か良いことがあったのだろう・・・(勿論,女性絡みで・・・)。
今,傍らで鳴っているのは,何と同年生まれのラヴェルは勿論,若い頃にブラームスの演奏にも接したというフランスの名匠ピエール・モントゥ(1875-1964)が,62年に手兵のロンドン交響楽団を指揮した滋味溢れる演奏だが,超絶的なテンポで終曲を席巻するワルター~ニューヨークフィル(51),党的な重厚で燻し銀のようなサウンドにも関わらず,この曲の持つ躍動感や喜悦を余すこと無く再現したカイルベルト~ベルリンフィル(59),恣意的な糸は皆無で自然に流しつつ絶妙な味わいで聴かせるケンペ~ミュンヘンフィル(75)といった歴史的名盤を愛聴してきた。
何れも,春の穏やかな陽光の下,滔々と流れる大河と一面の菜の花畑が想起されるような演奏ばかりだ(標題音楽ではないが・・・)。
動画は,ベーム~ウィーンフィルか,ドホナーニ~北ドイツ放響か迷ったが,クライバー~ウィーンフィルを貼る。
天才の考えることとすることは,常人・凡人には理解できん・・・。
https://www.youtube.com/watch?v=dFeYcZEKpZk


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