おばばの冷や水発信

年に数回 思い出した時にゆるく更新しています。そろそろ〇桶に片足突っ込んでます。

The 15:17 To Paris

2018年03月06日 | 映画・DVD・映像
こちらは 今日見てきました。
監督はクリント イーストウッド

子供の頃から仲良し3人組が欧州旅行の途中で乗った電車の中で1人のテロリストを捕まえる

とまあ そういう映画です。

ほとんどは 彼らがどこでどうやって知り合って
どんな少年で
どうして今に至ったか
そして その事件に遭遇するまでどんな旅をしていたか・・
に映画の大半が割かれています。

でも
それを知らないと ただのヒーローの話で終わってしまうのですが
彼は決して優等生ではなく どちらかと言えば問題児で 劣等生で 「人を助けたい」夢をかなえるために入った空軍では落ちこぼれでもあったのです。
でも、彼はくじけなかった。
「人を助けたい」と神に祈った少年は運命に導かれるままに電車に乗ったのです。

テロリストが事を起こして 彼らが取り押さえ 乗客を安心させ 守って 救助されるまでは短いです。
息を持つかせぬ速さで終わってしまいます。
そこがまた リアリティかもしれません。

映画の冒頭では
もともと仲良しだった二人の少年の母親が学校の教師に面談をします。
そこで女性教師は
「おたくのお子さんは ADHDです。」と はっきり言うのです。
というより 言っちゃうのです。
いやいや・・教師の立場でその判断と断定はまずいだろう・・・。
集中力のない子 イコール ADHDではないし、仮にそうであったとしても それは人格否定されるものではない。
ここでも シングルマザーに対する偏見などもでてきます。
母親達の子育ての葛藤も出てきます。
もしも 自分だったら どんな子育てをするだろう、どう教師に言うだろう。
そんな風にも考えつつ見てました。
これは実際にあった事件を 実際の人が再現している映画なのですから、彼らの成長ぶりもまたリアルなのです。
子供の時にレッテルを貼ってはいけない。 貼られてもくじけちゃいけない。 
どう 成長していくか 可能性は無限ですし また 望むことは 努力によって叶えられる(可能性はあるのでしょう)
この人達が 大惨事になる前に人々を救った・・そう思うと なお一層彼らの誇らしげな笑顔がとっても とっても眩しくて素敵なのでした。

次は Pentagon Papers と Train Mission がみたいなぁ・・と 
それは月末なのでしばし映画とはサヨナラですが、 稼働が元通りになるので映画を見る時間そのものがあるか疑問です。

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The Shape of Water

2018年03月06日 | 映画・DVD・映像
アカデミー作品賞 と 監督賞に輝きましたね。
耳は聞こえるけれど 言葉を発することができない女性と アマゾンで神のような存在の半魚人とのロマンスです。
まだ白黒テレビの時代
ハラハラ ドキドキもあり
ほっこりもあり
バイオレンスもあり
そして 最後は暖かい・・・



だけでなく
冷戦下のアメリカvsソビエト時代も思いだし
アメリカ側からの他国への蔑視等々も思いだしました。
ここの所 かなりの頻度で映画をみているのですが
共通した点があります。

差別をあからさまに口にだす登場人物がいる。

のです。
助演男優賞をとった サム ロックウェルのThree Billboards での役どころもそうでした。
これでもか と言わんばかりに 人種や 肌の色、マイノリティに対して 移民、弱者、職業的なものに対し
これでもか!! と 吐き続ける登場人物がいます。

でも
どの映画も それを超えて 家族になれたり 恋人になれたり そして 理解者になろうとしたり・・
変わっていける。 超えていける。
というメッセージがあるように思います。
たぶん
トランプ効果ではないかと思うのです。
彼がそこまで考えたかどうかは 疑問ですが、
大統領とは思えないほどの 「差別」「区別」待遇を強行する言動は 多くのアメリカ人や 世界に反感を与えています。
反感を与えつつ おそらく 「そういう考えあった」 「していた」という気づきもあり
それに対し 「それは いけない」「人はそうであってはいけない」というメッセージにつながったのではないかな・・と考えるのであります。

言葉を発せない女性と 言葉を持っているかどうか疑問の生物と心が通うのか?
それは 言語が違う人間同士 心を通わせることができるのだという結論につながっていくように思います。
大事なのは 言葉じゃない。
それは いつの時代も 誰もが思う事なのですがね。

さてさて
The Shape of Water 出てくる音がいいなぁと思いました。
卵をゆでる音
紙袋の口を折る音
テレビをつけたり そこから出てくる音
パイを切るフォークの音
何気ない日常の音が やわらかいなぁ
なんだか いいなぁ・・と思いました。
もちろん 悪役 マイケルシャノンが ガリガリと噛み砕くキャンディの音も なんだかすごく固い 乾燥した音がして、これもまたちょっと違うように思います。
そして 水の音・・

いい作品だったと思います。
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