車のタイヤ交換の際、ホイールのボルトを外すのに使っているインパクトレンチだが、いきなり動かなくなってしまった。
正確には、レンチをボルトに嚙ますと回らず、嚙まさない空の状態だと、モーターも元気よく回るのだが。
もう10年くらい使っているので買い替えても良いのだが、さっさとタイヤ交換したいので、とりあえず分解してみる。
12V電動式インパクトレンチ。
外装は+ねじで止まっているので、ドライバーで外す。
内部。
モーターの右に繋がっているのがフライホイールと遠心クラッチ。
こいつがモーターによって回転し、ある程度のスピードになると遠心クラッチが働いて、中心のシャフトに動力を伝達する。
その際にフライホイールの運動エネルギーが一気に伝わるので、シャフトに付けたレンチに噛ませたボルトが衝撃によって緩むという仕掛け。
イメージとしては、バイクや車で半クラ無しでいきなりクラッチを繋いで、ガックンとなるのに近い。
内部を見たところ、案の定遠心クラッチがシャフトに噛んだままで、一緒に回転していた。
これではモーターの起動トルクだけでボルトを回そうとしても回らない状態だろう。
手で弄ったところクラッチが離れたので、クラッチスプリングなどは大丈夫なのだろうか。
とりあえず潤滑油を吹いて組み立てなおす。
車に戻りテストしてみたところ、正常に動作した。
一時的な軽い抱き着きだったようだ。
とりあえず今回のタイヤ交換は出来たが、また故障したら買い替えかな。