乳も母も自分の手で送ることはなかった
どちらも『死んでた』
そんな自分が
人が逝くのを見送るとは思わなかった。
手の中でゆっくりと止まり行く呼吸
その間際、とても高くなる体温
胸は熱く
手足は冷たく
そしてひと呼吸と ひと筋の涙の後
旅立って逝った
病院から葬儀場へ
そこで数日間寝泊りし
喪主として見送った
何度目の『喪主』だろう?
あと何回、するのだろう?
墓誌に刻まれて行く名前を見ながら思う
次こそは・・・自分・・・・だよね?
どちらも『死んでた』
そんな自分が
人が逝くのを見送るとは思わなかった。
手の中でゆっくりと止まり行く呼吸
その間際、とても高くなる体温
胸は熱く
手足は冷たく
そしてひと呼吸と ひと筋の涙の後
旅立って逝った
病院から葬儀場へ
そこで数日間寝泊りし
喪主として見送った
何度目の『喪主』だろう?
あと何回、するのだろう?
墓誌に刻まれて行く名前を見ながら思う
次こそは・・・自分・・・・だよね?