Fare un brutto sogno

大切なのはバランス
無理をしたときの揺り戻しが一番怖い

呪いのDNA

2009年03月30日 01時39分48秒 | 1.心の叫び
ついに暴れ出すDNA
こいつからは絶対に逃げられない

そう、呪いのDNA

激しい頭痛に
お抱えの産業医は精密検査を勧める。

あなたにはわからない
このDNAがどれだけの人といくつの家庭を破壊して来たのかを
呪いの因子は深く深く深く
静かに静かに蝕んで行く。

人格を
脳を
神経を
肺を
静かに破壊して行く。


人の目から隠した両の足は
既に人のものとも思えない
内側から崩壊している
そのマダラ模様は
まるで無数の蟻に喰われた様だ。


だけど死なない
たぶん死ぬより悲惨な状態が
ずっと続いて行く


あの人は
脳も神経も破壊し尽くされたのに
まだ生きている
生きている?
心臓が動いているだけだ
自分ではどうにもできない物体
床ずれの激しい痛みだけは感じるようだがね


その物体と
同じ運命の扉が開いたようだ
2年前から
気づいてはいたのだが
やはり破壊が始まっていたようだ。

もう5年間、健康診断の類を全て拒否している
成人病検査?
何が分かる
これを救えるのは
最早、覚醒剤の類しかない
途切れかけた神経を
無理やり活性化するクスリしかね。


青い空が眩しい
眩し過ぎる
スコーンと抜けた空と
春を待ちわびた太陽が
弱くなった網膜と視神経を焼き尽くすようだ

好きだった『青い空』さえ
激しい痛みで見られない
いったい何に安らぎを求めればいいのかね。



医者は人を救うのが仕事
本気で信じる君は
理想に燃えた
素晴らしい奴さ

でもホントは知っている
知っているのだろ
末を見届けることが
自分の仕事だと

青い空に
一筋の煙
二つに一つの道を選び
出て行くことが
俺には分かる
君はそれを
見届けようとしている

もしも君が
医者などでなかったら
真っ直ぐに見続けられるかい?
君の旦那さんが
君の息子が・・・・だったら?

それでも君は
きっと君は
笑って手を差し出すんだろうね。
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