Fare un brutto sogno

大切なのはバランス
無理をしたときの揺り戻しが一番怖い

真っ白い猫

2004年10月07日 23時49分05秒 | 1.心の叫び
猫を抱いた。

真っ白い猫だった。
長い尻尾をしならせて、感情を表現しているようだった。
「私を拾ってよ」
擦り寄り、まとわり、尻尾を絡めて来る(笑)。
また、その仕草が可愛い。

猫は人に懐くものではなく、家に居つくものだろ。
なぜ、俺に懐く?
俺には何もして上げられないぞ。

あまりにまとわり付くので抱いてみた。
意外と重たい。
飼うか?
しかし、10年以上飼っていた三毛猫を亡くしたばかり。
「ごめんな、今は飼えないよ」
そう告げると、猫はきびすを反し、次の歩行者へ向かった。
「お前、現金なやつ」
しかも、女性の歩行者は無視。
「お前、実は大物だろ」

そうやって世間の荒波を渡って来たんだな。
それはそれで立派だよ、お前。


たまプラーザの露地裏、美味いもの横丁の奥に真っ白い牝猫がいる。


牝猫をかまっていた時、突然声を掛けられた。
見覚えのある女性だった。
「えっ、あれ?」
うちの女性社員じゃん。
事業部や事務所は違うが、何度か話したことのある子だった。
話を聞くと、我が社の女性社員寮がその路地にあるらしい。
その子が指差す寮は、ほんの数メートル先だった(汗)。

薄暗い路地裏、自社の女子寮の前でしゃがみ込み、独り言を話す俺。
猫は抱え込んでいるので他人からは見えない。

「げっ、俺、思いっきり不審者じゃん」

しどろもどろになりながら、
「い、いや、猫が・・・」
言い訳をすればするほど、不審度UP(爆)。

だけどね、駅前の繁華街の並びに女性社員寮を作る我が社もどうかと思うぜ。
だって、そこの通行人、滅多に他人は通らないけど、飲んで吐いてるオッサンばっかりじゃん。


たまプラーザの駅前でバスを待ったが、終バスまで暫らく来ないようだ。
仕方ない、タクシーを使うほどの距離じゃない。
少し遠いが、歩いて帰ることにした。

牝猫のせいだ(笑)。

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