


朝の香漁港
宿では、さっそく朝風呂に浸かって、体を温めてから、部屋での朝食となった。その後、出立の準備を整え、9時前には玄関を出て、館山市街へと向かった。
まず、城山公園の駐車場に車を駐めて、「館山市立博物館」に立ち寄った。以前にも何度か来たことがあるが、里見氏に関する展示が充実していて、滝沢馬琴著『南総里見八犬伝』の舞台を知る上では、とても良いのだ。また、民俗展示も面白く、安房地方の暮らしぶりを知る上でも役に立つ。館内を一周し、『南総里見八犬伝』についてのビデオを見てから、城山に登り、「館山城」(博物館分館)も見学した。この城は、1982年(昭和57)に建てられた鉄筋コンクリート造りで、史実に基づいたものではない。しかし、館山市街から館山湾が一望の下に見渡せて、すばらしく、何回かシャッターを切った。


館山城とその眺望
城内には、『南総里見八犬伝』についての多くの資料が展示してあって、とても興味深く、特に、昔NHKで放映した人形劇「新八犬伝」のビデオコーナーが気に入り、30分以上釘付けになっていた。城山を下る途中、八犬伝のモデルになったと言われる8人の忠臣の墓も見学し、駐車場へと戻ってきた。



岩婦温泉「岩婦館」の玄関と浴槽
上がってきてから、国道127号線に復し、海岸沿いに北上していった。もう、昼を過ぎ腹も減ってきたので、食事の出来るところ探したが、「道の駅 きょなん」に立ち寄ることにした。食事処「ふく丸」ていうのがあり、ここで昼食を取ることにしたが、混んでいて少々待たされた。マグロ丼を注文したんだけど、漁港の近くにあって、魚は新鮮だし、マグロも中トロといった感じで、10数切れのっていて、ご飯がまったく見えないくらいで、舌の上でとろけるんだ。それで、1,100円は安いと思って、とても満足した。
食後は、隣接する「菱川師宣記念館」(入館料500円)に入り、浮世絵を見たが、ちょうど「浮世絵名品展」というのをやっていた。菱川師宣のみならず、安藤広重の「東海道五十三次」、葛飾北斎の「富岳三十六景」なども展示されていて、良い勉強になった。

菱川師宣記念館
見学後は、帰途に着くことにし、国道を北上していったが、富津館山道路の出口の所で渋滞しているようだったので、脇道に入り、細い道をくねくねとぬって、館山自動車道の君津インターまで出た。その後は、高速道路を北上し、東関東自動車道から首都高速へ入って、戻ってきた。
今回の旅は、初日が豪雨で、2日目が強風と天候には恵まれなかったけど、美味しいものをいろいろと食べられたし、いい写真も撮れ、温泉に入って、リフレッシュは出来たかな...。特に、3日目に食べた食事処「ふく丸」のマグロ丼は、舌の上でとろけるような絶品だったし、「小堀屋本店」の真っ黒い蕎麦も美味しかった。それに、九十九里浜のハマシギ、野島崎の暴風(25m/s位)の中で撮った波の写真や洲崎の夕陽など印象的な写真も撮れたので、差し引きでプラスになったかな?