曳舟もそろそろおいとまするころです。
角物件。
建物の持ち主、きちんとした考えの持ち主のようです。ブロックで囲ってあります。
ブロックの内側、木の覆いをとると……、特になにもないようでした。水道のメーターくらい期待したのですが、
私立解放区?
左端が件の角物件。増築して物置を作ったのでしょう。で、角物件のトマソンができてしまったと。
丸い街灯をつける位置がなんか変。
多分、いなり寿司と海苔巻きのお寿司を売っているお寿司屋さん。
生ものは、扱わないってところでしょうか。
地味なお寿司屋さんと侮ってはいけません。この斬新なタイル模様。元色町ならではでしょうか?
四角のタイルを斜めに貼ってゆくという感性、いいなあ。
目を降ろしてくると、角物件。
何でもない鉄のポール。折れ曲がってますけど。それよりも、空き缶の灰皿が拘束されてます。
昔の、ごみだめ。もちろん私有地にありその家のもの。真新しいほうきがあります。現役なんですね。
都のゴミ袋に入れないといけないのでは……。
ごみだめを見上げると、わたしの大好きなトタン建築。一方通行の標識がそってますが、どうやってそったのでしょう?
大型の車が入れるわけでもないし……。
ごみだめの真下から見上げたところ。うーん、三次元解放区といったらいいのか……。
古い民家を生かした喫茶と軽食の店。庶民の食べる価格じゃないですよ。
ひょっとして、元遊郭として、観光資源化しようとしてるのでしょうか?
「ポークジンジャー丼」、豚肉のしょうが焼きをご飯にのっけただけじゃないのかなあ? 高すぎる……。
お店の窓の片隅にこのようなものが、っていいますが、素人目には何の会員のことか分かりません(泣)
かなり狭いガラスの扉?
まあ、この格子に時代があるとは思いますが、……、
二階部はこんな感じ。元遊郭ではないでしょう。残念ながら。
それよりも隣のあかい幌の建物……、
この緑色をおびた板の貼りつけ方が気になりました。
あらためて、喫茶軽食の店の看板。昭和2年の長屋ですか。うーん……。
求めるのはカフェじゃなく、カフェーなんだけどなあ。
トタン建築、謎の扉? 謎の丸印……。
でもないようです。改築を重ね、トマソン的な凹みができたってところでしょうか。
扉の横に小窓が……、考え過ぎかなあ。
その右にさらに小さい窓らしきものが……、もう少し詳しく撮っておくべきでした。
楽しいな、こういう装飾。
さりげなくアールを見せ、元戸袋らしきところにはなんと、
現代絵画が描かれていました。
また、違うおたくですが、やはり扉の横に小窓!やっぱり元遊郭の建物に違いない!
ステンドグラスのさらに小さい窓が。
だいたい、ステンドグラスが、このような下町の建築資材として使われるのはわけありなのです。
すごく高価らしいですよ。
これは何なのでしょう? 新聞受けなら濡れてしまうし、牛乳入れなら日に当たってしまうし、
とりあえずトマソン、かな?
おー、わがふるさとの風景。
それにしても、その場しのぎの修理や改築が半端じゃないですな。
石柱がなげやりに(?)ステンレスの物体(?)を支えている(笑)。
封印された郵便受けと、その下の謎のコンクリートの出っ張り。
横からのぞいてみました。正体不明の出っ張り。
昔は掲示板だったのでしょうか? 今は指定ごみ置き場のようです。ほうきが二本も。
昔は、たいそうなおたくだったのでしょうか。この石柱の立派なこと。
ごみは分別して日にちを守ってだしましょう。
掲示板から右の方を見ると、電柱の腹巻きにヤンキーアートが。
トタンもだいぶ老朽化の模様ですね。
これは多分、ごみの入ったレジ袋を引っかけるもの。下町の大発明ですな。
もはや、水平や垂直という概念の成り立たない一画です。
機能してる掲示板。
まさかAKBの女の子の出ているポスターが貼られているわけでもないのに、持ち去り厳禁(笑)
客引き行為NO! このポスター欲しかったなあ。
場所は変わって、みごとなまでのトタン建築。
いや、これは美しいです。植木鉢の多さも、トタン建築につきものですな。
波形トタンはキュビズム建築を可能にするようです。
頭部以外は高級そうなにゃんこ。
閉鎖された窓。
何か、この造作を見ると、すんでいた人、封鎖した人はなにかすごく温厚で優しい人のような気がしますが、
読者のみなさまいかがですか?
ぼくが何度も指摘している、木でできた菱形扉。
こういう風に木を組むのは限界があるんです。
しかし、車の出入りはちゃんとあるようです。偉い。
炭焼焼肉の「ぱだ」。
韓国語でしょうかねえ?
塩(JTによる専売制ももうなくなっている)のしみじみした看板に、泣く児も黙るオリコの広告。
ちょっと目立ちました。
一台だけとめられるパーキング。
小さな家が解体されると、こんな変わったパーキングが現れる。
不思議と月極は見たことないです。
知らない人は知らないけれど、釣り人ならば知ってるヘラブナ釣りの道具の専門店。
元釣りマニアとしては、道具を見てるだけで楽しい。閉まってましたけど。
そんなに背が高くないのに、避雷針を設けてる慎重派。
久々に見た、トイレの空気抜き。なつかしいなあ。
二階にトイレを増設したのでしょうか。この出っ張りすきだなあ。キュビズム建築認定。
何の機械か分からないけど、いかにも下町らしいです。
雨樋の管と思いきや、上の出っ張りを四本で支えているよう。
もう少し、写真を撮っておくべきでした。
よほど、土地持ちなんでしょうね。
キュビズム建築の名作。屋根左端に注目。
と、もっともらしいことが書かれてますが……、
そこの階段のところには無造作に二宮金次郎の像が……。
ペンキついてるし……。
このにょきにょきと塀をはう管、さしずめチュビズム建築ですな。
なんか、見てはいけないものを見てしまったというか、
知らない女性の裸をはからずも見てしまったというか、そんな気分になりませんか?
きれいな、トタン。傘がかけてあるのがキュートですね。
曳舟おしまい。