昭和建築学会


昭和の建築物や路上にあるオブジェなどを中心にご紹介します。

昭和建築学会 第92回 神戸東京12日間 その21 谷根千3

2015年05月13日 | 建築

谷根千の道はどこまでも続きます。

込み入ってる町、坂のある町はおもしろいものの宝庫ですな。

 

 

がんばって坂道沿いに造った、「キリコ・シャッター」(笑)

 

 

坂道沿いの角物件。坂があると、必然的にキリコ物件が生まれてしまいますな。

 

 

「駐車」と言われても……。

この不気味さ、水木しげる先生の漫画に出てくる妖怪みたい(笑)

 

 

上り坂です。

造りは新しいです。

それでもやっぱりキリコ塀です。

 

 

スマートな角物件。

けど、道路標識が傾いてるんですけど……。

 

 

うーん、整地された解放区。ここまで行くとトマソンと言っていいのか、うーん。

 

 

おお、大きなお屋敷の前に、何かいわれのある高価そうな石が……。

 

 

みごとなお屋敷。扉の模様(これも欄間というのか)手が込んでますな。

 

 

これは、このお宅の御主人にとって失礼きわまりない。

「東京都選挙管理」まで、字が確認できます。ぷんぷん!

 

 

都会にいながらにして、紅葉が……、なんと贅をつくしたというか。

さて、お屋敷をあとにします。

 

 

敷地内の映像を撮影してるというので、敷地には入りませんでした。

その代わり、

 

 

煉瓦造りに誤魔化されてはいけません。

明治か大正のころにはすでにあったような、水飲み場にして洗い場、という多目的水場を発見。さすが早稲田の芋学生秀才さんの寮ですな。

話は逸れますが、わたしはかつて公立高校の教員をしていました。あるクラスの担任(女性)に、そのクラスのいちびり(関西ではお調子者というくらいの意味)が、

「先生、早稲田ですよね?」

と言ったら、その先生は、

「いいえ! 慶応ですっ!」

と言って起こったとか。幼稚舎から慶応に通ったわけでもないのに……。ちなみにその先生、校長になってゆきました。プライドだけは高かったようです。そのクラスの不登校の生徒が、退学してゆくのを他人事みたいに見ていただけなのに。

 

 

この2枚の写真、どうってことないと思われるかもしれませんが、

場所は谷根千の下町……。

とにかく目立ってなんぼ、という建築物を、

ヤンキー系

と呼ぶことにします。要は、ラブホやら結婚式場と同じ造りなのです。

 

 

私有地ですよ。赤いコーン(というのかな?)を置いてあるから、車は進入禁止と言うことでしょう。歩行者や自転車はOK、でいいのかな。

優しさにあふれた解放区ですね。

 

 

これらは、ヤンキー系とは言い難い。そのうち、下町の住宅が相続されることになり、銀行から借金をしてこのような家が建てられて行くのでしょう。お金の借り入れは、相続税対策です。

 

 

ポスターのある角物件。寄って見ましょう。

 

 

公明党と共産党には票はいれないことにしますっ!

塀沿いに、右の方へ行くと……

 

 

おお、なんとすばらしい。石を積んでできている蔵ですよ。

いいなあ。

ぼくの家にも蔵はあるんです。人はヨドコウの物置といいますけど。

 

さて、歩いて行くと……、何だ?

 

 

庇を支えている柱ですが、この模様は?

 

 

ステンドグラスですか?

 

 

反対側もこの通り。

なんか、あまり意味のない装飾です。耐震補強するとか、別のところにお金をかける方がいいのにね。

 

 

猫よけのすごいのを発見。こういうの、ホームセンターで買えるのかな?

 

 

ちょっと斜めに撮れてしまいましたが、左右の家の境界は確かに分かる。

けど、右の家のブロック塀の一部が左の家を防御?している。

所有権が分からない物件に出会いましたけど、仲よきことは美しきかなでしょうねえ。

 

 

「せんだぎ くらしのみち」

車はゆっくり走りなさい、の意味で亀の画?

徐行と書いた方がドライバーに分かりやすいと思いますけど。

 

 

よくみてください。いわば坂の下の方というかくぼんでるほうに、シャッターの着いたガレージらしきものがあります。

もう一度よくみてください。シャッターの前にブロックが一個。車庫入れの邪魔にならないのでしょうか。

いずれにせよ、命がけの車庫入れになりそうです。

 

 

満足稲荷と読むのでしょうか?

 

 

あってました(笑)

 

 

ここで、不自然さを感じたらあなたには神社検定三級をあげます。(そんな検定ないですよ。)

稲といえばお遣わし(メッセンジャーというか下働き)は、狐なのです。このお稲荷さんは、狛犬ですよ。

 

 

これまた立派。手を浄めるところ(専門的には何というのか知りません(泣))。

しかし、柄杓が一個もない、お稲荷さんかわいそうですよ。

と、嘆きつつまた歩きます。

 

 

廃屋? 物置?

 

 

なんと廃材の下には灯籠が!それに、この青いもの、昔の手洗い場にあったようなものと、MILKと書かれた白い箱。

下町の掃きだめでしょうかね。掃きだめに鶴とはいいますが、普通掃きだめには誰もいないのです。ぼくのような変な趣味の人間以外は。

 

 

頑丈さが唯一取り柄の角物件。しかし、目立つように鉄の板を張り、黄色いペンキが塗られています。そしてそもそも、この板を貼りつけるためにコンクリートで造作してあります。

律儀で曲がったことが大嫌い、という下町のおじさんが造作したよう。

やっぱり、共産党には票はいれませんっ!

右の方に移動。

 

 

ブロック塀が耐震補強しあるところなんかみると、やっぱり律儀な人の造作でしょう。

金子てるよし、吉良よし子、この二名、戦争反対だけど、節操も反対。あら、おやじギャグでしたね。

 

 

なにやら悲しい角物件。

黄色い阿部定タイプも見受けられます。

塀のあな、なになのか非常に気になります。

 

 

塀の補強としか言えませんが、なかなかアートになってますな。

 

 

 

 

 

 


昭和建築学会 第91回 神戸東京12日間 その20 谷根千2

2015年05月13日 | 建築

谷根千の、ぶらぶら歩きは続きます。

しかし、どこまでが谷中で、どこからが根津、千駄木か分かりません(汗)

 

 

竹かごの翠屋さん、最近は中国や東南アジアなどからの輸入物に押され気味なのではないでしょうか?

伝統を守ってる。それだけで偉いです。多分、アフターケアもしてくれそうですね。

 

 

ディスプレイにこんなのが。うーっ、この小鳥のかごの出来の良さには泣けますな。

 

 

これなんか変? 分かったら偉いですよ(笑)

 

 

ガードレールのキリコ物件! 初めて見ました。

 

 

庭師だから庭司、そのままやないけ!

 

 

またまた、理解不可能なスペースが……。

もう少し入り込んで撮っておくべきでした。

 

 

郵便受け? 水道か電気のメーターみたいですね。

こんな素朴な木の家にすんでみたいなあ、と小さすぎますな。

 

 

不法投棄、と思いきや、ぎりぎり私有地に放置されている(多分)廃棄物。

 

 

撮ってからだいぶ経つせいもあり、この緑の柵、なにから塀を守ってるのでしょう?

トマソンにしか見えません。

 

 

左側の家が角を切ってあるのでしょうか?

それに甘えて、右側の家は出入口を設けた?

 

 

質屋もお地蔵様やラブホと並んで気になる物件です。

 

 

   下町や増改築の夢のあと

 

 

わーい、お地蔵様。なかなかグレードの高いお地蔵様のようです。

 

 

縁側がある! 縁台というほうがいいのかな。下町ならではですな。

 

 

かなり規模の大きな解放区です。

しかし、税金対策に駐車場になり、その後、色気もなにもない近代建築が建ってゆくのですよ。

 

 

紙の専門店。大泉産業さん。

二階部の、鉄の窓枠いいですな。

 

 

またまた所有権の不明な土地が……。こういうところに限って入り組んでるのです。

 

 

そうだ。わたしは、街灯も蒐集してます。もちろん、もぎ取って持ってくるわけじゃないけど。

かわいいな……。

 

 

上り坂。若い人は何とも思わないかもしれないけど、お年寄りにはかなりきついと思います。

 

 

赤い車、アクセル踏み切って思い切りバックしたら、したの道路の「ま」の字のあたりに落ちますね。

 

 

さっきの駐車場の、元出入口?

なんかやる気のない閉鎖の仕方ですな。

 

 

さっきの駐車場の右隣だと思います。

坂道に車を停めるのたいへんそうだな。

みんなAT車でしょう。

そんなことより、機械を使わずに描いたしましまが微笑ましい。

 

 

一見、純粋階段に見えました。

最初の一段目、高すぎるのでしょうか。石が置いてあります。でも、公道じゃないのかなあ。

 

 

   染みが塀は、苔の生すまで

 

 

なんてことはない、下町らしいお宅ですが、

扉右の出っ張り、なになのでしょうか?

 

 

お洒落な角物件。町並みにあわせてありますね。

 

 

謎の石群。もともとは大きなお屋敷の塀の一部だったのでしょうか?

 

 

ブロック塀のこのような装飾は初めて見ました。

角物件としてもなかなかよいですね。

 

 

大きなお屋敷がありましたとさ……。

 

 

しめ縄の代わりにリースが!(2014年12月12日に撮影)。

お正月にはしめ縄に変わるんでしょうか?

 

 

字体からもうかがえますが、なかなか几帳面な住人のようです。

メール便!の指定をしてるのは初めて見ました。

2015年3月末を持ってメール便もなくなりましたけど。

 

 

全景。いやあ、立派なお住まい。愉しませていただきました。m(_ _)mペコリ

 

 

と、まだ続きが残ってました。

この太い木は桜の木でしょうか?

灯籠がちょこっと頭を見せてます。

うーん、敷地も広い。下町にしては一等級のお住まいですな。

相続税気になりますけど。

 

 

塀のキリコ物件? いえいえ、塀のキュビズム物件のようですな。

 

 

鳩や猫に困ってるのはよく分かりました。恐いですぞ、ここまでやると。

 

 

門の右側。つまり、扉はちゃんと写さなかったけど、八の字に塀が造作してあるのです。

右側の緑のお宅との境界はよく分かります。しかし、それゆえ、大幅に空間が空いていて、もったいない気も。

 

 

上り坂ゆえの、キリコ塀(笑)

 

知らない人は知らないけれど、東京は元もと坂の多いところですね。

谷中 谷の中

四谷 四つの谷

谷の着く地名が多いです。