昭和建築学会


昭和の建築物や路上にあるオブジェなどを中心にご紹介します。

昭和建築学会 第90回 神戸東京12日間 その19 谷根千1

2015年05月07日 | 建築

場所を変えて、谷根千へ。

いわずとしれた、谷中、根津、千駄木の下町。

日暮里の駅で降りる。撮影しながらゆるゆると坂を下り、不忍の池まで行こうというのが今回のコース。

どこで撮ったのか忘れたけど、駅近くで見つけたもの。

 

 

左の扉は開くのでしょうか? 右の扉、開かないとしても、つっかえの棒外せば楽勝そうですけど……。

 

谷中の墓地(谷中霊園)に入ってゆきます。

漱石の小説にもこの名前は出てきますが、地方在住のわたしにとっては架空の場所でした(笑)。

ん?

 

 

なんだなんだ、生意気な小学生が作ったタイムカプセルのような幼稚なこの建造物は?

表に回って確認します。

 

 

途中、こんな墓が。中村さんのお墓。狭いながらも一戸建て、と言いたいですが、廃墟と化したお墓です。

墓の囲いはなく、門柱みたいな二本の石柱がわびさびですな。

 

 

塩野さんのお墓。これこそ、狭いながらも楽しいお墓。かなり狭いです。住宅難なんですね。

関係ないですけど、むかーし、雑誌『ビックリハウス』のご教訓カレンダーにこんな、コピーを投稿しました。

「居間ひとつさえないですね―住宅難」

塩野さん、何か几帳面な人なのでしょうか? そんな気しませんか?

 

 

ここも、ガードの堅そうなお墓です。出入口(?)に鎖までありますよ。

花が供えられていないのがさみしい……。

 

 

この、旧オウム真理教の施設を思わせる丸い建物は、

東京大学医学部の納骨堂、とのこと。

しかし、センスないなあ。いちおう、国費でこの霊園の土地を購入したのでしょうか?

それに、無宗教で祀ってないと憲法違反ですよ。

 

 

まあ、悪くはないですな。

しかし、谷中の墓地には不似合いですよ。

 

墓地をあとにします。

 

 

町歩きをしていて、お地蔵様を見かけるとほっとします。

きれいに祀られていると気持ちがいいですな。

 

 

坐禅の会、よりこのコンクリートの装飾に注目。やはりいにしえのお墓なんですねえ。

 

さてさて、

 

 

名づけて、ガンつけ狸。

 

 

「水用火防 會町寺王天」 時代を感じさせる物品。

水草まで入れてもらって、金魚、かわいいな。

 

 

どこへ行っても、ヒップホップ調の落書きを見かけますが、主に、その下手くそな落書きを、わたしは、

ヤンキーアート

と命名しています。

そのヤンキーアート4点。

 

1枚目、絵描き歌か何かの画?

4枚目、かバってなんだ? バカ!!

 

 

道を間違えて駅まで戻ってきてしまいました(汗)

 

気を取り直して……、

 

 

ちょっとお洒落な街灯。

 

 

駅周辺、しかも場所が日暮里だけあって、入るところを人に見られたらかなり恥ずかしい感じの、ラブホがありました。

最近は、ハッピーホテルなどともいうんだそうです。

なまえが「愛♡」、うーん、飯島愛、福原愛……。

 

表には、ご宿泊¥○○○ ご休憩¥○○○ などと書かれているはず。洋風の入口にはなってるけど、部屋は畳敷きで、固いベッドが置いてある。冷蔵庫のなかには、聞いたことのないような名前のオレンジドリンク……。

そんなことを想像しながら次へ。

 

 

波形トタンの屋根を見て、ようやく生きた心地がしました(笑)

機能していない、謎の建築物ですか?

 

 

おー、このバルコニー何とも言えませんな。

わたしは田舎に住んでるので、こういういわゆるヤンキー系の建築物を県道沿いでよく見かけます。

だいたい、この手の建築物は、

1 ラブホ

2 結婚式場

3 セレモニーホール(葬儀屋の経営する葬儀場)

それに加えるなら、

4 幼稚園の建物

のどれかです。まあ、中では似たようなことをやってるわけですから(笑)。

ちょっと下ネタ系の話が続くので、下ネタ系のクイズをします。

 

「体の部分で、穴で、まわりに毛が生えていて、閉じたり開いたりするところで、いつも

湿っていて、こすると体液が出て、男性にとって一番魅力的なところで、血が混じるこ

とがあって、ガーゼや綿をあてることがあって、そこ専門のお医者さんがいて、こども

が入ってることがあって、関東では、ま○こ 関西では、おめ○、ってなーんだ?」

答えはこの記事の最後に(笑)

 

バルコニーの話でした。うん、これが普通の住居のようなのですよ・・・。なんか、大阪仕事ですね(笑)

 

 

どうやら、今は人が住んでいなくて表札をはがしたあとに、コンクリートの板を貼りつけたようです。

 

 

郵便受け跡でしょうか? よく見てみてください。奥に金網状のものがあります。

 

 

意味不明の煉瓦塀の段差。

 

 

さあ、下町歩きも順調に進んできたぞという一枚。

 

 

安全横丁、はいいけど、ここは正規のごみ集積場なのかなあ?

 

 

左隣の掲示板状のもの。この鳥居のマーク、諏訪だから? 立ちション禁止?

 

 

車が歩行者に注意してくれるのは助かりますが、なんかこの看板、車の運転席から見れば上過ぎるし、看板を支えているこの無骨な鉄の柱、税金の無駄遣いですよ。

 

 

出たー。わたしは滅多に取り上げないVOWネタ。

言わずもがなですね。

 

 

 

 

少し撮り方がまずかったですが、

斜面沿いに商店らしき建物の出入口があり、斜面へと斜めにスロープを作ってるんです。

このような、日本の貧乏な技術力、大好きです。

 

 

件のお店。なかなかレトロな感じ、いいですね。右の方の、台形の石、goodです。

 

 

なんか、道に迷ったかな?

 

 

ようやく見つけた、「質 おじさん」の通用口。

 

 

このごちゃごちゃした植物群、あー下町ですな。

 

 

つっこみどころ満載、

カラオケスタジオ にっぽん

カラオケスタジオだから、飲食は控えなくてはいけないのでしょうかね。

ネーミング、平仮名で「にっぽん」。大阪仕事ですな。

オール、ナーイト、ニーッポーン 鶴光でおまーっ。

 

 

侮れないです。読めない字で書かれた中華料理屋。

東大生が通う定食屋だからでしょうか?(笑)

 

 

鉄柵で、解放区が現れています。

自転車用にスロープをつけたものの、ダウンヒルをやるガキどもが出てきて、

慌てて鉄柵をつけ、スロープの途中にプランターを作った、

というところでしょうか?

 

(ダウンヒル 自転車を思いっきり漕ぎながら坂道を下る遊び)

 

 

スロープ途中。階段が踊り場になっているところまで行ってみました。

にわか作りのプランターと、プランター用にアスファルトが四角く切り取られています。

この四角く切り取るあたり、やはり貧乏なハイテクを感じさせます。

 

それより坂を下りきったところに、盛られているものは何なのでしょう?

 

 

階段を見上げます。自転車所有者ならば、これくらいの幅のスロープで無事坂の上に上がれます。

白いズボンのおじさん、イカしてます(笑)。

 

 

坂を下りきったところ、

夕やけだんだん

……。

やはり、下町には大阪仕事が似合いますな。

 

 

角石でもないですよ。置いてあるのが、角じゃないから。

うーん、この菊の花の模様風の、元はれっきとした建物の一分だったのでしょう。

今は、何かの重し?

 

 

閉まってますけど、時間が早かったのでしょう。

ところで、鮨屋とは分かるのですが、草書体で書かれると分からない(笑)。

魚て津 ?

 

 

これも大阪仕事ですな。下町情緒たっぷりですよ。

しかし、タレがまずそう(笑)

 

 

とまあ、こんな風に下町の徘徊が始まったのでした。ん、竹かご……、次回に続きます。

 

クイズの答え。

「まなこ」「おめめ」

でした。目の中に入れても痛くない、というでしょう(笑)