以前、北千住やら向島に行ったのだが、それらは元遊郭。
吉原は、現遊郭。吉原といえば、誰でも名前くらいは知っている。しかし、新宿やら六本木やらのほうが、おしゃれな風俗店が多いし、やっぱり吉
原は基本的に場末で古びていました。
僕が行ったのは、ちょうど酉の市(三の酉)の翌日。ごみだらけと思いきや、きれいにごみはまとめてありました。
まだ、あたりは薄暗いです。こういう看板を発見。
「働く女性」のための性感染症予防検査専門、と書いてあります。
その名も、新吉原会(暴○団の名前みたい)、新吉原診療所。
他の婦人科の病気は診てもらえないんですかね?
ちょっとおしゃれな住居を発見。
先ほどの建物の右?
南無阿弥陀仏?
神仏習合なのでしょうかね? 鷲(おおとり)の命を、神社で祀ってあったはず。
おおとり、だから「とりのいち」はさぞ盛り上がったことでしょう。
うん、まあまあという感じの角建築ですな。
ここは千束三丁目。
長國寺という立派なお寺。なんか、電気がこうこうとついていて、さっきまで祭りの後かたづけしてましたというところ。
少し歩きました。なんてかいてあるのかいな? 長國寺とは関係ないのかいな。
クイズ、二枚の写真の大きな違いをあげよ。
こたえ、一枚目はまだ信号に電気がきてません。二枚目ではきてます。
連続して撮ったのにいいタイミングでした。
鷲在山 長國寺。やっぱり神仏習合ですな。
人に聞かないと分からないのですが、ラブホがけっこうあったんです。
お客さんがチェックインして、ソープの女性を呼ぶというのはありなんでしょうか?
ホテル代、もったいないな……。
ぼけてて済みません。何気に赤の柵が曇った朝に映えていました。
さすが下町。1円パチンコの専門店、みのやさんです。
何か、怒ると怖いけど人情肌のおじさんがやってる紙屋さんってところ?
やっぱり、浅草は浅草。マイナーなお寺もたくさん……。
吉原の掲示板に、小学生の女の子が描いたかわいい画。
それと、児童虐待通報電話189……、悲しいけど現実なんです。
こどもがいるから働ける。
しかし、こどもが言うことを聴かないから叩いてしまう。
元夫からDVやストーカー行為を受けている女性も多いと思いました。
印刷屋さんなんですが……、
お寺のお布施だけでは食べていけないので、印刷屋さんをはじめたんでしょうか?
歩道からすぐ階段が続いています。一番下の階と歩道の部分が、
きわめていいかげん
に補修されてあります。
いいたいことは、分かりますが、これを書いたのは警察官じゃないと思うなあ。
先ほどの長國寺、寮完備なんだ……。
寮の部屋、見せてもらえるなら見てみたいです。
吉原は親切な町だなと思いました。
おしっこがたまってると、イザっていうとき(なにがイザだ!)出ないんです(笑)
よく見れば、酉の市につき、トイレの場所を書いた地図でした。
正体不明の看板。ひいき目に見て、カトリックのシスターによる、女性の悩み相談所?
ただのつまらない飯屋かな?
何気に撮ったのですが、なんか半泣きになりながらやけっぱちでリフォームしているお家のようです。
三枚目。郵便受けがけなげですね。それと番地を書いた青い札も。
これは、バルコニーの部分が⊿になってる?
ここにもトイレマップが。
より詳しいです。
ここまでくると、かつて尿害に悩まされた過去があるような……。
そして、過去のある女性の働く吉原の町。
ん、なんだろう?
酉の市の時の臨時トイレのようです。
しっかり縛ってあるのが、台東区と市民の堅い信念を思わせます。
僕が命名した「解放区」という物件。ここもしっかり過ぎるほど、柵がみごとです。
いたずらで消されているところに、自由に言葉をいれるのも暇潰しにいいですね。
「(エッチなおねえさん)の柵内への連れ込みはご遠慮ねがいます」
場所が場所だけに、「連れ込み」という言葉によこしまなニュアンスが……。
託児所。ソープのお姉さん、こどもかわいがってあげてくださいね。
やっぱりあったサウナ。とにかく、肉体的にきつい働きをしますからね。
とりあえず、気になりました。元は何屋さんだったのでしょう。
隣家が取り壊され、この家も塗装をし直したのでしょう。
つっこみどころ満載。
まず、道路と玄関の戸の間が何ともいいようのない四角形。
玄関の庇の切れ込み具合なんてすごくいい。
通用口のブロック、かわいいな。
まあ、区役所と町総出でごみを集めたというところでしょうか。
弁天様を見に行きます。
なんと神々しい……。
やはり遊郭の四谷荒木町でも弁天様が祀ってありました。
女性の神様だから、色町にはつきものなのでしょうか。
しかし、弁天様のとなりには、このようなど派手なペイントが。
弁天様は若いころ、ぐれていてヤンキーやってたんでしょうかね。
吉原は、大戦で焼けています。名もなき遊女たち。身元不明性別女性、しか分からない
女性たちの墓。泣けます。
これは、不信心を咎めるのではなく、
足元が線香の脂だらけになるのを禁じたものでしょう。
ふうむ、吉原神社というのもあるのか……。
吉原の公園のといれは、外観も中もすごくきれいでした。
発案は悪くないけど、鯛焼はあんこだけの方がいいです。
迷子になる人、多いのかな……。
最初は、
「おひとりさま参拝順路」
と書いてあるのかと思いました。
つまり、その、ソープへきた「おひとりさま」にお店を紹介するところが矢印の先。
お酉様、とはだいぶ後になってから知りました。
実直そうな郵便うけですね。
古びた木もいい感じ♪
保育所。0歳よりお預かりします。
泣けます。
これも、すこし気になる物件。
元軒並みお店屋さん、飲み屋さんだったのでしょうか?
振り向けば、やや厚めのカミソリビル。
角の部分にシャッター! 角建築としても優れています。
この美容室に行くと、こんな大阪のおばちゃんみたいにされちゃうんでしょうか?
これも、つっこみどころ満載。
青いトタン、屋根のトタンがもう何ともいいようのない四角形。
しかも、こんなにうらぶれたところにスプレーの落書き……。
傾いた屋根に乗っかるバルコニー。
いろんなものが凝縮されてます。
正面から。
あらためて、屋根のいびつさを鑑賞。
斜め格子の窓(?)これは何なのでしょうね?
わずかばかり突き出た屋根(?)庇(?)なんで、瓦をのっけてるんでしょうか?
けど緑の格子と赤いたぬき、赤いポスト、いい感じです。
これもです。そもそも無用庇ですよ。
ひょっとして、その昔は、この屋根の下の細い窓から、女性が「おいで、おいで」していたのかも。
考えすぎ(?)
堅牢無骨な角物件。人にたとえれば、すごく屈強な土木作業員。
落書きのニューウェイブでしょうか。ただ、下手なだけでしょうか?
また戻ってきてしまった。
おひとりさま歓迎♪
「婦人物」という言葉に哀愁がありますな。
ジャケット、セーター、その他 ¥100
ジャンパー¥300
品が悪いとお思いの方へ。
衣料の激安店に行くと、確かに悪い商品は多いのですが、
丹念に品物を探すと非常にお得なお買い物ができるのだそうです。
吉原で、共産党を支持する人たちいるんですかね?
しかも、反戦ポスター。反戦では飯は食えないですよ。
「ふふふ、俺のテッポウも大きくしてくれよ」てなベタな客はさすがにいないでしょう。
重大発表。このような母屋のあとに継ぎ足した納屋その他の建築物を、
継ぎ足し納屋
と呼ぶことにします。
しかし、日本人の技術力には脱帽です。
ただのカミソリビルじゃない。
窓がない! なんかの塔としかいいようないです。
ああ、見ていてエクスタシーを感じます。
波形トタン、裸の鉄資材、それを縫うように走る塩ビパイプ……。
階段があるのでしょうが、斜めになっている波形トタン。
うーん、参りましたー。
洋食屋さんか何かでしょうか?
惜しい。とんかつ屋さんでした。このビニール庇ポップでいいな。
道に面した壁がキリコ物件となってます。そうして二階部がのぞいている。
みごとな造形美です。こういうのを見つけると町歩きはやめられなくなりますな。
テレビゲーム喫茶。テーブルがゲーム機になっていて、
今もインベーダーゲームやテトリス顕在なのでしょうか?
角建築。これは文句なしに美しい。
柵(というのか)の向こうは観葉植物、手前は手入れの整っていないプランター。
園芸間格差。
しかも、考えてみたら、この柵のある一帯、トマソンですよ。
怪しげな個人医院だけじゃなく、区立病院もある。人の情けにむせび泣く~。
ミ ですよね。
この、イーッとしてしまう尖った木、猫よけなんでしょうか?
それとも、鳩よけ?
また、斜めの格子に遭遇。元飲食店の厨房に面した窓なんでしょうか?
この頑丈なコーン、誰がなんのために、というより、
そもそもどうやって折ったのでしょう?
フロイト的匂いのする吉原謎コーン。
(つづく)
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