昭和建築学会


昭和の建築物や路上にあるオブジェなどを中心にご紹介します。

昭和建築学会 第22回 三重県田丸町旧歓楽街をゆく  拾遺集

2013年12月17日 | 建築

古い町並みを歩いていると、

「おや?」

と思う建物に出くわすことがある。

 

ずいぶんレトロなデザインが残っているんだな、

もしや、元遊郭であった建物では、

と思ってしまうのだ。

そういう建物を少しご紹介します。

 

 

レトロな街灯、

それと庇を支える腕木もレトロなつくり。

 

正面にまわってみるとこんなつくりになっています。

 

 

右の出っ張りのところまで硝子作りになっています。

それに波形の透明な硝子もレトロないい感じです。

 

しかしそれにしても、

何か外部と特別な接触をとる必要があったのでしょうか?

 

アップで。

 

 

 

 

変わったつくりの玄関、というより閉ざされているのでどこが玄関なのかよく分かりません。

ふたご屋根になってるのが、とにかく目を引きます。

 

かわいいな……。

 

 

腕木もちょっとレトロないい感じです。

上下に二つ並んでいるのがいいですね。

 

 

二階部分です。

案外当たり前で、ちょっと気が抜けました。

 

 

もう1枚。

窓枠がやっぱりレトロですね。

 

 

左の方も。

 

玄関部分の右はこんなになっています。

 

 

廃屋なのは十分分かりますが、やっぱりちょっと気が抜けました。

 

しかし、ふたご玄関がなにゆえにつくられていたのか、

とにかく気になります。

 

 

 

腕木の、なんとレトロなこと、

と思っていたら、玄関とおぼしきところのうえに何やら看板が……。

 

 

「歯科乾医院」

と書かれています。

 

しかし、玄関の入口上部にこういうちっちゃな看板をつけた建物は、

カフェーだったのではないか、と思えてしまいます。

 

横の方にもまわってみましょう。

 

塀の上に無造作に(?)本来の看板らしきものが残っていました。

 

 

塀を伝って左側にまわってみました。

塀に自然石があしらってありますね。

それに、塀の切れてるところのアールのきれいなこと……。

 

 

 

乾医院の左側の通用口です。

なんてレトロな庇なんでしょう!

 

 

見上げれば、やはりレトロな感じの瓦が……。

 

 

その思いを裏切るような、真新しい屋根。そして、ベランダと雨戸。

 

乾医院の全貌です。

 

 

何やら、やたら増築と改築を繰り返したようです。

 

しかし、そんな中、玄関の上部には、

「歯科乾医院」

のちっちゃな看板が残っていたのです。

 

なんともかわいいな。

 



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