余録

新天地

通夜堂・・・修行の道へ 05、10/21 (50)

2006年09月09日 17時35分49秒 | お遍路さん
いよいよ今日から修行の道に入る。
徳島県と高知県の県境「未床トンネル」を通過する日。

天気は晴れ早朝の冷気が漂う中,国道55号歩く。
クルマの交通量は時々通過する中、歩道を歩く。
山々の緑と清んだ空気が爽快な気分と元気を奮い出さしてくれる。

未床トンネルは690mある。
トンネル内に入る前にマスクをする。
歩行者専用の歩道あり危険は全く無い。
ただ、運転手任せの危険は伴うが歩きやすい。
歩道の上の明かりが点灯されてないが
歩行者をキャッチして感知し点灯する仕組みになっている。
とても優れものだ。
四国へ来てから沢山のトンネルに出会ったが初めての経験だ。

未床トンネルは県境の長いトンネルを一人旅だ。
孤独な歩みを続ける。

トンネルを抜けると目の前には道路標識が目に止まる。
高知県に入った事になる。

暫くの間、両側は山の景色が続く55号線。

トンネルを出て10分位歩き、海が目の前に広がる。
大海原が見える。
甲浦湾に係る甲浦橋から甲浦トンネルを抜け
東洋町に着く。

東洋町に入ってコンビニがある。
ここから先の食料に有るつける場所は野根スーパーだ。
時間に換算すると40~50分の距離だ。
またコンビニは17km先の佐喜浜まで行かないと無い。

歩き始めてから2時間。
時間が8時半まだ昼食のおにぎりを買うには早い気がしたが
東洋町のコンビニに立ち寄る事にした。

金剛杖をベンチ脇に丁寧に立て掛け、菅笠を頭からはずし、ザックを下ろして
コンビニの店内に入った。
コンビニ内でウロウロおにぎりを探し回った。
早朝の為かおにぎりが見当たらない。
レジの男性におにぎりは・・と尋ねると
9時過ぎに届くと言う。
私の困った表情の顔見た男性は私に届けますよ・・と言う。

入荷したらクルマで私の後を追って持って来てくれると言うのだった。
私のお遍路姿の白装束を見て親切に言ってくれたのだ。
心の中で感謝の有り難うの心が忍び寄った。

そこまで気を使わせるのは忍びないと思い
先を急ぐから・・・と
パン3個と缶ジュースを買ってコンビニを後にした。

東洋町の住宅はまばらに点在している。
町から外れるとまた相間トンネルに出会う。
長さは無いが歩道が一段高くはなっているが
注意しないとクルマにあおられる危険があるから注意が要る。

トンネルを出て暫く55号を歩き
30分位の場所、高知県に入って最初のお大師様ゆかりの番外札所がある。
東洋大師明徳寺が海沿いの裏手には山に囲まれ静かな場所に位置する。
大きな寺では無い。
落ち着いた雰囲気が漂っている。
東洋大師本堂脇に通夜堂・・・4,5畳程のプレハブだ。






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