余録

新天地

ありがとう

2009年11月05日 04時49分41秒 | お遍路さん
遍路道を歩くについては私は何時も心がけていた事があった。

民宿、宿坊の出発時間は歩く距離によって6時頃から6時30頃と決めていた。
又必ずトイレを済ます事。
特に雨に日は絶対の条件だった。
また昼食をどうするか前日までに決めておく事だった。
出発時間に合わせて朝食の時間を宿に伝えてお願いした。
昼食はほとんどがコンビニを多く利用していた。
中にはお接待で頂いた事もあったがおにぎりが多くそれも2個、お新香位で
長距離歩くにはお腹を満足するには耐えられない。

道を尋ねて歩く事。
遍路は進路途中で出会った時は必ず尋ねて情にすがりながら歩く。
高知県の中土佐町の福屋旅館朝雨降りの中出発して30分ぐらい経って山間の道を一人歩いていたら急に後方から来た車が急停車した。
私を呼び止めた。
私は何だろうと不思議に思った。
運転手は違うよと教えてくれたのだ。
37番岩本寺を目指して峠のそえみみず遍路道へ向かう途中だった。
方向違いの道を歩いていた私に教えてくれた事にその時ほど嬉しかった事は無かった。
もしそのまま歩いていたらと思うと時間のロスが多く大変だ。
運転手さんに何度も頭を下げて走り去る車にお礼を言っていた。
時間のロスは30分ぐらい引き返した。

納経所では必ず次の札所への道筋を尋ねる事。
納経所は団体客で多くが賑わっていて中々聞けない事もある。
札所に近づいたら次の札所に行く道を探しながら山門をくぐっている。

中山峠に入ると道は幅1mぐらいの砂利道を上って行く。
もう秋の紅葉が始まって歩いている砂利道には落ち葉を踏みしめて歩く。
大小さまざまな石が転がっていて歩きにくい。
靴擦れがひどく石がごろごろしていると思うように足が前に進まない。
峠の入り口から30~40分位歩くと砂利道から開放され柔らかい土が見えてきた。
一人のおじさんに出会った。
ほうきを持っていた。
掃除をしていた。
その時は名前を聞いたが・・・?
遍路道を綺麗にしていただいている方だ。
お遍路さんに気持ちよく歩けるようにとボランテアで掃除をしているようです。
お礼を言い挨拶を交わした。


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