余録

新天地

第10番切幡寺・・・330段上りきったベンチでしゃがみこんでしまった(7)3月5日(土)

2005年07月07日 05時26分10秒 | お遍路さん
第9番法輪寺2、4km阿波の田園の中にひっそりと建っている。
第9番法輪寺を打ち、第10番切幡寺へ向かう山門前にうどん梅の家があった。
遅い昼食、メニューは色々あったが山菜うどんになってしまうと言われ
お腹を満たして、第10番切幡寺3、8km・もう時間も3時を廻り
疲労も重なって歩く速さは鈍くなり惰性になってしまった。
第1番霊山寺から第9番法輪寺までは平地にあって割合と楽に巡拝してきた。
これから向かう第10番切幡寺は急な参道を上がった高い山の上にある。
今日は第10番切幡寺手前にある民宿坂本屋に泊まる。
田園風景から第10番切幡寺へゆるやかな上り坂の参道、
両側は住宅や店が建ち並んでいる。
途中の民宿坂本屋に立ち寄って、ハイキングザックを預ける。
切幡寺への急な坂道になっている。
遍路に来て初めて経験する苦行となった。
足も弱まってきたがやっとの思いで山門まで辿り着くと
一台のタクシーが見え、タクシーとすれ違った時
タクシーの中から手を振るのを見た、
札幌からの一人旅と直ぐにわかり、私も手を振りタクシーを見送った。
札幌の一人旅の方は今回の旅を一週間で24番薬王寺まで打つとの事を
聞いている。
その間の巡拝を歩いたり、乗り物を利用したりするようだ。
山門を通り過ぎて暫く歩くと本堂まで330段と表示された看板があって
なに、そんなのないよ、一人つぶやき一瞬驚きと急に疲れがドッときた。
大変であるが気持ちを切り替えて、後ひと頑張りと自分に叱咤し、
言い聞かせ、最後の階段を上り終えると手洗い水の前にベンチがあって
咄嗟にベンチに倒れるようにしゃがみこんでしまった。
目の前にある本堂のお参りよりも座る事に優先した。
暫くの間立ち上がれなかった。
ここ第10番切幡寺の納経所は受付が不在・・周りをキョロキョロすると
呼び鈴を押すようになっている。
時間も納経所が終わる午後5時の時間に迫っているが、
大変な思いでやっと着いたのに待たせるなんて・・・・・と一人憤慨。
この時十善戒を思い出し、気を取り直して我慢我慢でご朱印を頂いた。



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