鹿島《少将》の航海日誌

改めてブログ作り直しました。
ヤマト関係を中心に、興味あるもの等をお届け。

サーシャを継ぐ者ー宇宙戦艦ヤマト2202ー二次創作:第四話

2019-02-02 20:12:10 | 宇宙戦艦ヤマト:二次創作


ーサーシャを継ぐ者ー
宇宙戦艦ヤマト2202
スピンオフ二次創作

第四話


第一艦橋に戻った古代は状況を確認した。
と、同時に飛び込んでくる森雪の慌ただしい報告。

「ワープアウトする物体:2(ふた)!!」
「かなり小型です!!識別:魚雷です!!」

「ワープする魚雷だと!?」
真田が口を開く。

驚きを隠せない第一艦橋のクルーたち。
その驚きを煽(あお)るようにワープ魚雷にグリフォンとヤマトは被弾してしまう。

「ダメージコントロール!!」
ヤマト、グリフォンの艦橋内に艦長の声が飛ぶ。

「異次元に潜る艦(ふね)か……。」
再び、真田が告げて来る。

ヤマト艦長:土方は、砲雷長席に座る南部に命令を下す。

「亜空間ソノブイを投射、撒き散らせ!!」
「対空防御を忘れるな!!」

「了解!!」



土方の命令が下るとすぐに実行に移された。

「よし。古代。コスモシールドを使おう。」
副長で技術長でもある真田が、古代に告げた。

「コスモシールド!?」

「そうだ。コスモシールドだ。波動防壁の改良型だ。」

「波動防壁は単体だが、このコスモシールドはある程度の広範囲に適応出来る。」

「最新鋭のグリフォンではあるが、ヤマトのように波動防壁を装備していない。」
「これからの艦隊戦には不可欠だと思ってなヤマトを強化するにあたって開発したんだ。

「流石、真田さんだ!」

ヤマト、グリフォンの周りに張り巡らしたコスモシールドのお陰で、ヤマトもグリフォンも損害は軽減された。





ー潜宙戦闘母艦リヴァイア:ブリッジ内ー




「大佐。ここからは私が陣頭指揮をとる!!」
「残存艦艇を後退させぇーーーッ!!」
「殲滅の陣を敷く!!」



ブリッジに浮かび上がるホログラムのサーベラーに頭(こうべ)を垂れるゼーラ大佐。

「御意!」
「サーべラー閣下!!残存艦、後退完了しました!」

「よし!全艦、魚雷全門装填せよ!!
「オペレーター、私が送る感応波に合わせ座標を入力せよ!!」

「座標入力完了!!」

「よし。物質転送波、送射!!」
サーべラーは魚雷発射を命じた。

ククルカン級二隻そして母艦であるリヴァイアの魚雷全門、合計16門が一斉に発射された。
コスモシールドの弱点とも言えるバリアとバリアの繋ぎ目は僅かな隙が開いている。
その隙をサーべラーは見逃さなかったのだ。

「全魚雷着弾!!」
「ヤマト及び地球艦、爆発炎上!!」

「フッハッハッハッ。」
「脆いものよのう。」
サーべラーは高々と笑った。


◆◆◆◆


一方、澪の救出に駆けつけたヤマト航空隊隊隊長の加藤と篠原は、グリフォン航空隊椎名、坂本と合流、シュヘラザードのコックピット内に震えて脅える澪の姿を黙視した。

「椎名中尉。機をシュヘラザードのエアロックへ。」
「シュヘラザードに乗り込む。」
加藤は指示を出した。

「ラジャー。」

加藤と椎名機はシュヘラザードに近づきワイヤーフックを射出、シュヘラザードの両舷に固定し、シュヘラザードに乗り込み、シュヘラザードのコックピットに到着した加藤と椎名は中へ入り、澪に声をかけ、加藤は手を差しのべた。

「もう大丈夫だ。」

その時であった、澪は「ニヤリ」と不適に笑うと加藤めがけ発砲、加藤は胸部を撃たれ、その場に倒れる。
なにがどうなっているのか戸惑いなからも、その場に居合わせた椎名は携帯するコスモガンを澪に向け発砲した。
椎名の発砲した弾は澪の太ももに命中、澪は崩れるように倒れると同時に、澪の姿はガトランティス特殊コマンダーの姿に戻っていった。



「お前は……」
「ガトランティス兵か!?」

「笑止。……今頃はこの船に乗っていたイスカンダル人もゼーラ大佐の尋問に耐えられずにいるはず!!」
「死ね!!地球人!!」
コマンダーは椎名に向け再び発砲、椎名もまた、コマンダーに向け発砲した。
エネルギー弾が交差する。
だが、太ももを撃たれ体勢が崩れたコマンダーの撃ち放ったエネルギー弾は椎名をかすめ外れる。
間一髪、椎名は難を逃れた。
難を逃れた椎名は銃弾に倒れる加藤に駆け寄った。

「加藤隊長!!しっかり!!」

「あなたはこんな所で死ではいけない!!」

「月に居る真琴さんやお子さんはどうするんですか?……。」

「加藤さん!!加藤さん!!生きてぇ!!」

懸命に蘇生を施す椎名。

「加藤さーーーーーんッ!!」

悲痛に叫ぶ椎名の声だけが、コクピット内に響いていた……


◆◆◆◆


宇宙戦艦ヤマトはこれまでにない苦戦を強いられていた。

「ヤマトへこちら、篠原。」
「シュヘラザードにはサーシャ妃は乗船しておらず!」
「ガトランティスに捕らわれているもよう!」

「こちらヤマト了解した。指示を待て。」

ヤマトやグリフォンの主兵装は射程圏外、相手を捉えてはいるものの手も足も出ない歯痒さに、さらに輪を掛けてサーシャを拐われていた事実。
苛立ちと歯痒さの間(はざま)に挟まった古代は死神を見た・・・




「アレキサンダー中佐から入電!!」

その声に古代は幻影の死神を振り払い、アレキサンダー中佐からの入電に対応した。

「もしかしたらと思い、我が艦には北米管区切っての海兵隊の精鋭隊を乗艦させている。」
「彼らならきっと救出出来ると思う。」

「有難い。アレキサンダー中佐。」
「是非、お願いしたい。」

グリフォンから武装シーガル二機が発艦、土方はヤマトから護衛、援軍としてコスモタイガー隊を発艦させた。

「篠原。古代だ。艦長からの命令を伝える。」
「グリフォンの海兵隊がシーガル二機で発艦、それを護衛するコスモタイガー隊をヤマトから発艦させた。」
「貴官は航空隊の指揮を取れ!」

「ラジャー!」



「篠原だ!全機、母艦の推進機を中心に攻撃せよ!!」
「次元潜航されては俺たちの負けだからな!!」

「ラジャー!!ラジャー!!」



激しい対空砲火に一機また一機と撃ち落とされる中、リヴァイアにたどり着く武装シーガル二機。

グリフォン海兵隊の精鋭部隊がサーシャ救出にリヴァイアに乗り込みブリッジ制圧に向かった。
リヴァイアの次元潜航用機関は篠原たちの攻撃で破壊したが、通常空間での航行は可能であり、相変わらずヤマトやグリフォンの射程圏外から仕掛けて来る。

「くそッ!!」
南部がそう嘆いた時であった、「こんな事もあろうかと。」
真田が南部の側に歩み寄る。

「あるんだよ。奴らのワープする魚雷に匹敵する武器がな。」
「まぁ。ガミラスからの技術提供によるものが大きいんだが。」

「ガトランティス:カラクルム級が地球へ落下した時の事を覚えているか!?あの時は試作弾だったが、開発完成した波動カートリッジ弾がヤマトに積み込んである!」
「ただ、試射を行っていないからヤマトにどんな影響があるかわからんがな。」

「試しましょう!!真田さん!!」
古代はそう告げると、艦長席に顔を向けた。

「南部砲雷長。第一主砲管制室へ!」
「古代。砲雷長と交代、トリガーを引け!」
土方は矢継ぎ早に命令を下した。



「相原!航空隊たちを離脱させてくれ!」

「オーバーレンジシステム起動!!」
古代の号令に合わせ、ヤマトに装備されている主砲塔に装着された射撃レーダーに仕込まれた"物質転送波システムが、動き始める。

「艦、回頭90度!!」

古代の号令で島はヤマトを90度旋回させた。




「主砲、全門開け!!」
「波動カートリッジ弾、初弾装填!!」
「オーバーレンジシステム、送射!!」

青白く輝く光りの輪が次から次へと点滅を繰り返し、ヤマトの全長程の距離までその光りの輪は送射される。

「波動カートリッジ弾発射10秒前、0.9秒間隔、三連射よーーーーいッ!!」
「発射、3秒前、2、1、波動カートリッジ弾てぃーーーーーッ!!」



青白く輝く極大に膨張した計27発のショックカノンエネルギーは螺旋を描(え)き、、ねじれながら突き進み、ひとつに纏まり波動砲並のエネルギー弾となり、オーバーレンジシステムによって空間を超越、ガトランティス潜宙戦闘母艦:リヴァイアに直撃、誘爆に巻き込まれるククルカン級はリヴァイアとともに漆黒の宇宙(海)に沈んだ。



「バッ、バかな地球が、ヤマトが空間を超越する武器を……」

「うわぁぁぁぁぁーーーッ!!」

極大ショックカノンとも云えるであろう波動カートリッジ弾を三連射で撃ち放ったヤマトの主砲は使い物にならないほど破損した。


ープラネット・アケーリアス・イレブン上空ー




「古代の叔父様。サーシア・澪・イスカンダルです。」

澪はフルネームで叔父である古代 進と挨拶を交わし、イスカンダルやガミラスそして、この世を去った兄、守の話に花を咲かせていた。

戦闘は終結、ヤマトは第十一番惑星とテレザート星のほぼ中間地点まで戻り、そこで古代の甥にあたる"サーシャ・澪・イスカンダル"の搭乗するシュヘラザードと別れ、グリフォンはサーシャの護衛として、イスカンダルへ同行した。


ー独房区画:山本の個室ー


「コン。コン。」
古代は二度ほどノックをし、声をかけた。

「古代だ。」

「古代さん。」
「先程は申し訳ありませんでした。」

山本は古代が入室すると同時に頭を深々下げ、お詫びした。

「君は無茶し過ぎだ。」
「今回は生還出来たから良いものの、命を落としていたかも知れないんだぞ。」

「以後、あんな真似は許さん。」

「はい。」

「わかればよし。」

「……あの、加藤さん…加藤隊長は………。」

「加藤なら大丈夫だ。佐渡先生の太鼓判付きだ。」

玲は、その言葉に「ホッと」笑顔を覗かせた。





「ヤマト。地球へ向け発進!!」


~the.end~




「サーベラー。」

目線を大帝に軽く送ったサーベラーは、大帝の意思を読み取り、一心不乱に空間に浮かび上がるコントロールキーをまるで、一つのメロディーを奏でるように弾いた・・・


宇宙戦艦ヤマトに忍び寄る白色彗星・・・



使用している画像はイメージです。
一部、ネット内に出回っている拾い画像を使用しています。

この物語りは私設定が混ざった《宇宙戦艦ヤマト2202愛の戦士たち》の二次創作です。

ヤマト2202第七章60秒pv感想③

2019-02-02 01:42:24 | 宇宙戦艦ヤマト2202





・やっぱりキーマンは玲を庇って・・・かな?



・どうやら古代くんは、歩きで大帝ズォーダーの玉座を目指しすようですね。
土星規模の都市帝国。
その中枢部までヤマトでも一日掛かりそうですけどw
加藤のブラックバードを複座に喚装して、乗せて貰ったのでしょうか?
個人的には玲がに乗せて貰ったが良いんですけどね(^w^)



・やっぱりガイレーンはズォーダー?
マスクが取れた顔がソックリ(;゜∀゜)



・イーターⅠが突き刺さっても爆発しないゼルグート級w
第六章の時もアンドロメダ二次改装のブースター兼護衛のドレッド・ノート級に突き刺さっても爆発しなかったし、設定がバラバラだね。


・よく見ると真田さんに動きが無いです。