鹿島《少将》の航海日誌

改めてブログ作り直しました。
ヤマト関係を中心に、興味あるもの等をお届け。

Killer.Butterfly紅い翼のエース:メルダ・ディッツ

2019-02-12 15:26:14 | 宇宙戦艦ヤマト:二次創作



Killer.butterfly・紅い翼のエース
ーメルダ・ディッツ ー

宇宙戦艦ヤマト2199
二次創作スピンオフ

第一話


天の川銀河
ガミラス制宙権エリア・第二補給基地。
ここは木星内に造られた浮遊大陸基地同様に、小惑星を改造して造られた補給基地。
主に航空団が管轄している事から、寄航している艦艇も、機動部隊の足とも云える母艦(空母)系の艦艇が多い。

現在も、ゲルバデス級一隻とガイペロン級三隻と停泊している。
積み込まれた艦載機は主に、空間艦上戦闘機デバッケ六十機、空間駆逐戦闘機ゼードラⅡ三十機、空間偵察機スマルヒ三十機、空間艦上攻撃機スヌーカ三十機、空間雷撃機ドルシーラ十機、そして最新鋭機ツヴァルケ二十機と戦闘攻撃機メランカ十五機と、四隻の空母に満載されている。
ほとんどの機体は、各方面部隊に配属される。
その他にも、この基地の守備隊が使用している空間駆逐戦闘機ゼードラⅡ十二機と空間偵察機スマルヒ四機も存在する。

その補給基地に一人の将校が降り立った。
新たな任務に就く為だ。
将校の名は"メルダ・ディッツ。
階級は少尉。
性別は女性。
若干十九歳という若さの青年将校だ。
配属は、この補給基地を管理する第七○七航空団である。
入隊してすぐに彼女、メルダ・ディッツは、小マゼラン方面第六空間機甲師団第四航空隊に配属、戦隊長ライル・ゲットー少佐率いる航空戦隊にて参戦、初戦で六機のガトランティス艦載機を撃墜、合わせて第二戦目には三隻のガトランティス戦闘艦を撃破する程の戦果を上げた。
生れ持っての才能か、参戦後、三日目には"エース級"の天才パイロットと噂される程の存在に成っていた。
その二ヶ月後、今の部隊、第七○七航空団に転属した。
そのメルダは、新しい任務に赴く。



「キャプテン。送って頂き、ありがとございます。」



「礼には及びませんよ。任務の1つでもあるのでね。」
メルダからの礼に、次元潜航艦UXー01(ゼロワン)の艦長ヴォルフ・フラーケン中佐は返事を返した。

メルダを送り届ける為、作戦行動中であるが、直轄の上官でメルダの父親でもあるガル・ディッツ提督から直に頼まれた事から、二つ返事で引き受けたのである。

メルダは、この補給基地で新開発されたメルトリア級航宙巡洋艦(EX178)のテスト航海に動向し、テストプログラムに参加するという新たな任務に就く為、ガミラス本星から送って貰ったのである。
父であり、艦隊責任者でもあるガルにしてみれば、いくら軍に所属したとはいえ、一人娘を最前線に何時までも派遣しておく事は避けたい。
そんな親心から自分の目の届く部隊に転属させたのだ。
メルダ本人にしてみれば、"親の七光り"と陰口を言われたくなく、ガルの反対を押しきって最前線の部隊を希望したのであるが・・・



「EXー178まだ艦名も無いが最新鋭の巡洋艦。」
「艦載機を搭載可能にした戦闘艦。」
「果たして、父の望む結果が得られるのか?」
「いや、少なくとも私のテストプログラムはクリアしたいものだな。」

このテスト航海の結果が良好なら、すぐにでも量産化され、各方面部隊に配備、今では旧式と成りつつあるデストリア級と入れ替えられる。
老朽化激しいものについては、廃艦、資源処分される。
比較的、年代が新しいものは、無人化され、ガミロイドのみで運航される。

皮肉なものだな。
帝国の領土は益々、拡大されてゆくが、人手不足。

メルダは思う。

「これ程までに領土を拡大する目的は何?」





「そろそろ、俺たちは出撃に向かうとするか。」
「ハイニ。機関始動!」

「両舷、機関半速!」



「あと八分で基地を離脱、亜空間航行可能深度を得られます!」

「うむ。」
「これより、我がUXー01はディッツ提督、直々の命令を実行する!」
「操舵士!亜空間航行可能深度の宙域に到達後、ただちに亜空間へ!」

「尚、ジレルの魔女が単独で動いているとの情報を掴んだとの事だ。」
「全員、頭の片隅に入れておけ。」

「ザーベルク!ザーベルク!」




第二話へ
つづく。


使用している画像はイメージです。
一部、ネット内に出回っている拾い画像を使用しています。

この物語りは私設定が混ざった《宇宙戦艦ヤマト2199》の二次創作です。
一部、公式より引用。