大学を卒業後、すぐには就職しないで めざす道に進んだものの、自信を失いかけて行き詰ったことがあります。
そんな時、弟に誘われて観たのが、宝塚歌劇でした。華やかなレビューに魅せられると同時に、人生の先に、これまでの現実とは別の、夢の世界が開けたような新鮮な衝撃でした。
機会を見ては劇場へ通い、そのたびに心が癒され、やがて、めざした道で生きていく自信を取り戻すことができました。
当時の公演は、オーケストラ ピットに専属の楽団員が入って、生演奏をしていました。東京では、時に楽団員たちが雇用主である東宝を相手に待遇改善を求めてストを決行し、開演待ちで並ぶ客にビラを配ったりする一方、東宝側は、帝国劇場のオーケストラを呼び寄せて対応する、といったようなこともありました。
そんな時は、若い女性たちがスポットライトを浴びるのに対して、ステージ下で演奏する楽団員たちは大変だな、なんて思ったりしたものですが、今にして思えば、舞台上で演技し歌い踊るタカラジェンヌたちも、一生懸命だったに違いありません。
本年9月にタカラジェンヌのお一人が、激務と心理的重圧からみずからの命を絶つという悲しい出来事が起こりました。せっかく めざした道に身を置きながら、さぞ辛かったことでしょう。自分の青春時代の苦しかった姿に重なります。
無責任にコメントしようとは思いませんが、数十年来のファンとして、経営側の劇団には、小林一三翁の精神に立ち返り、清く正しく美しく 甦(よみがえ)ってほしいと思います。
「藝又藝」(小林一三)の道を歩むタカラジェンヌに、栄光あれ!
(写真上)© 宝塚大劇場で買った男役・娘役のコケシ
(写真上)© 宝塚大劇場で買ったタカラジェンヌの人形
☆ 以下は、私以上に宝塚ファンであった弟が保管していた宝塚関係の資料から一部を掲載させていただきます。
(写真上)© 宝塚歌劇団 創設60周年史
(写真上)© 宝塚歌劇団 創設70周年史
(写真上)© 宝塚歌劇団 創設80周年史
(写真上)© 宝塚歌劇団公園プログラムの数々
(写真上)© 同上
(写真上)© 同上
(写真上)© 同上
(写真上)© 「ベルサイユのばら」東京宝塚劇場 初演プログラム(オスカル:榛名由梨、フェルゼン:大 滝子、マリーアントワネット:初風 諄)
(写真上)© 宝塚歌劇関連雑誌
(写真上)© 同上
(写真上)© 同上
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