奥武蔵の風

95 藤井聡太八冠の さわやかさ

 将棋の藤井聡太 八冠が、竜王戦の防衛を果たして、今年の防衛戦をすべて終え、記者会見を行いました。謙虚で、じつに さわやかですね。

 でも、八つの全タイトルを独占して、独占禁止法には引っかからないのでしょうか?
「はい、公正な競争の結果ですから、問題ありません」(公正取引委員会)。 ああ、よかった。

 藤井さんは、来年は、八冠の防衛戦に徹することになります。七冠の経験を有する羽生善治さんが、「防衛戦は、その時々の最高潮の人が挑んでくるのだから、迎え撃つのは大変」という趣旨のコメントを述べておられました。

 無敵と思われた羽生さんも、いつしかタイトルを奪われていきました。藤井さんは、どこまで八つのタイトルを守り切れるでしょうか。

 将棋というと、私には、村田英雄さんの昭和のヒット曲「王将」が思い浮かびます。

  「♬ 明日は東京へ出て行くからは、何が何でも勝たねばならぬ。」
  「♬ 愚痴も言わず女房の小春、作る笑顔がいじらしい。」

 いやあ、悲壮感に満ちていますね。浪速(なにわ)っ子の意地なのでしょうか。 あるいは、勝負の世界ですから、所帯を持つと、ついつい こんな風に力が入ってしまうのでしょうか。いずれにしても、重い、重すぎます。

 その点、藤井聡太さんは、若いし現代っ子ですから、気負いがなく、さわやかそのもの。

 わが人生も、こうありたい(ありたかった)と、今さらながら、感じ入っています。

 


(写真上)© 山形 天童温泉の土産( ド迫力の将棋駒 置物)


(写真上)© 八冠にちなんで「8」。 丁々発止(8×4)


(写真上)© 八冠にちなんで、ヤカン...軽い、軽すぎましたネ(反省)。

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