小生の家でのそうですが、稲刈りをすっかり終えた田んぼは、稲の切り株だけのすっきりした光景となってしまいました。籾摺り(コンバインで収穫したお米は、まだ籾の着いた状態です。それを玄米の状態にする事「籾摺り」を言います)をした際に出る大量の籾殻を、ころどころに小さな穴を開けた土管のようなものを、煙突代わりに突き立て、それを中心にうず高く盛りあげます。その盛り上げた籾殻に火をつけ燃やすのですが、炎を上げてバンバン燃える事は全く有りません。煙を出しながらの蒸し焼き状態で黒く炭状に変化ていくだけなのです。晩には空気が冷え、地面の方が暖かく上の方が冷たいという逆転現象がおき、煙突から出ていた煙が真直ぐ上には上がらず、逆転層のとこから横に這い出すのです。夕焼け空と横になびいた煙と籾の焦げる匂い、子供ながらに美しいな~と思っていました。そんな美しい日本の光景も今は見ることが出来なくなってしまいました。