USスチールのモンバレー工場は、1901年創業の同社が本社のあるピッツバークにある唯一残している製鉄所=AP
USスチール、日本製鉄による買収破談なら一部工場閉鎖も(WSJ日本版)ウォール・ストリート・ジャーナル日本版
毎日新聞 経済プレミア 2024年9月5日
【WSJスクープ】<Bob Tita/2024年9月5日>
米鉄鋼大手USスチールは、日本製鉄による買収が破談になれば、一部の製鉄所を閉鎖するほか、本社をペンシルベニア州ピッツバーグから移転する可能性が高い。デビッド・ブリット最高経営責任者(CEO)がインタビューで語った。
ブリット氏は日鉄がUSスチールの古い製鉄所に30億ドル(約4350億円)近くを投資すると確約していることについて、競争力と雇用の維持に不可欠との見方を示した。「もし破談になったら、われわれには(その額の投資は)無理だ」とし、「資金がない」と述べた。
米民主党大統領候補のカマラ・ハリス副大統領は2日、USスチールは今後も米国内で所有・運営するべきだと述べた。日鉄による買収には、ジョー・バイデン大統領と共和党大統領候補のドナルド・トランプ前大統領のほか、一部議員や全米鉄鋼労働組合(USW)も反対している。
ブリット氏は昨年12月の発表以来、この買収計画について公の場で話すことをおおむね控えてきた。今回のインタビューでは、日鉄がインディアナ州ゲーリーとピッツバーグ近郊モンバレーにあるUSスチールの古い工場に投資と最新の製鋼技術をもたらすとし、反対は「不可解で理解しがたい」と述べた。
日鉄とUSスチールはいずれも、主に鉄鉱石を溶かして鉄鋼を製造する。一方、USスチールのアーカンソー工場は鉄スクラップを溶かして鉄鋼を生産しており、日鉄の傘下に入らなければ、こうした資本集約度が低い方法への依存が高まるとブリット氏は指摘。アーカンソー工場を拡張すれば、ピッツバーグに唯一残しているモンバレー工場は閉鎖できるとした。
その上で「その工場があと10年持たないなら、なぜそこにとどまる必要があるのか」と話し、アーカンソー州への生産拠点の移転が進めば、本社もそこに移転することを検討する公算が大きいと語った。
日鉄の幹部は、USスチールの本社をピッツバーグに残す考えを示している。他の買い手候補は米国の他の場所に本社があるため、これが日鉄の強みになったとブリット氏は語った。
USWは、ブリット氏が工場閉鎖をちらつかせたことについて、自身の経営のまずさや浅はかな合併計画から注意をそらそうとしていると主張。また、合併すれば日鉄はUSスチールの事業を弱体化させ、日本にある自社工場を利することができると指摘した。
さらに「彼(ブリット氏)の不用意な発言と不適切な経営こそ、USスチールが持続可能な鉄鋼メーカーであり続ける上でただ一つの真の障害だ」と述べた。
カマラ・ハリス副大統領&ジョー・バイデン大統領、さらにはドナルド・トランプ前大統領は、大統領選挙の票欲しさに全米鉄鋼労働組合(USW)にお上手しているだけではないのかい?USスチールのモンバレー工場が無くなれば、一番の被害者は工場で働く労働者なのに、アメリカの威信だけでは食っていけないことから、よく目を逸らすことが出来るね。大統領には日本製鉄の買収を阻止することができる手立てがあるらしい。
しかし私は、この行方は自民党の総裁選や立憲民主党の代表選よりもはるかに興味深いね。日本製鉄が米大統領に喧嘩売っているみたいなものだから痛快だ!(笑)
USスチール、日本製鉄による買収破談なら一部工場閉鎖も(WSJ日本版)ウォール・ストリート・ジャーナル日本版
毎日新聞 経済プレミア 2024年9月5日
【WSJスクープ】<Bob Tita/2024年9月5日>
米鉄鋼大手USスチールは、日本製鉄による買収が破談になれば、一部の製鉄所を閉鎖するほか、本社をペンシルベニア州ピッツバーグから移転する可能性が高い。デビッド・ブリット最高経営責任者(CEO)がインタビューで語った。
ブリット氏は日鉄がUSスチールの古い製鉄所に30億ドル(約4350億円)近くを投資すると確約していることについて、競争力と雇用の維持に不可欠との見方を示した。「もし破談になったら、われわれには(その額の投資は)無理だ」とし、「資金がない」と述べた。
米民主党大統領候補のカマラ・ハリス副大統領は2日、USスチールは今後も米国内で所有・運営するべきだと述べた。日鉄による買収には、ジョー・バイデン大統領と共和党大統領候補のドナルド・トランプ前大統領のほか、一部議員や全米鉄鋼労働組合(USW)も反対している。
ブリット氏は昨年12月の発表以来、この買収計画について公の場で話すことをおおむね控えてきた。今回のインタビューでは、日鉄がインディアナ州ゲーリーとピッツバーグ近郊モンバレーにあるUSスチールの古い工場に投資と最新の製鋼技術をもたらすとし、反対は「不可解で理解しがたい」と述べた。
日鉄とUSスチールはいずれも、主に鉄鉱石を溶かして鉄鋼を製造する。一方、USスチールのアーカンソー工場は鉄スクラップを溶かして鉄鋼を生産しており、日鉄の傘下に入らなければ、こうした資本集約度が低い方法への依存が高まるとブリット氏は指摘。アーカンソー工場を拡張すれば、ピッツバーグに唯一残しているモンバレー工場は閉鎖できるとした。
その上で「その工場があと10年持たないなら、なぜそこにとどまる必要があるのか」と話し、アーカンソー州への生産拠点の移転が進めば、本社もそこに移転することを検討する公算が大きいと語った。
日鉄の幹部は、USスチールの本社をピッツバーグに残す考えを示している。他の買い手候補は米国の他の場所に本社があるため、これが日鉄の強みになったとブリット氏は語った。
USWは、ブリット氏が工場閉鎖をちらつかせたことについて、自身の経営のまずさや浅はかな合併計画から注意をそらそうとしていると主張。また、合併すれば日鉄はUSスチールの事業を弱体化させ、日本にある自社工場を利することができると指摘した。
さらに「彼(ブリット氏)の不用意な発言と不適切な経営こそ、USスチールが持続可能な鉄鋼メーカーであり続ける上でただ一つの真の障害だ」と述べた。
カマラ・ハリス副大統領&ジョー・バイデン大統領、さらにはドナルド・トランプ前大統領は、大統領選挙の票欲しさに全米鉄鋼労働組合(USW)にお上手しているだけではないのかい?USスチールのモンバレー工場が無くなれば、一番の被害者は工場で働く労働者なのに、アメリカの威信だけでは食っていけないことから、よく目を逸らすことが出来るね。大統領には日本製鉄の買収を阻止することができる手立てがあるらしい。
しかし私は、この行方は自民党の総裁選や立憲民主党の代表選よりもはるかに興味深いね。日本製鉄が米大統領に喧嘩売っているみたいなものだから痛快だ!(笑)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます