金曜ロードショーで2年ぶりに『隠し剣鬼の爪』を観た。前回は放送局が別だったのかな?小父さんの得意技は映画を観ても片っ端から忘れていくので何度でも楽しめる。まあ、今回はだいたいのストリーは分っていたけど山田洋次監督の細かな芸に見とれていた。雪やつららは本物じゃないんだろうか。飛び散る火花が頭にかかったり、草履ばきを脱いで家に上がる時、雑巾で足の裏を拭ったり、寅さんばりのユーモアが種々に盛り込まれていたり、物語から離れた監督のこだわりがふんだんに入っている。小道具や遠景に映る演技がこれでもかこれでもかという感じだ。
『たそがれ清兵衛』で真田広之と宮沢りえを、『武士の一分』で木村拓哉と檀れいを起用し、なんとも贅沢なキャスティングだと思う。だが、先入観なのか今回、女中のきえ役の松たか子の持って生まれた育ちの良さが妙に気になった。汚れ役ならば田畑智子の方が雰囲気が出ていたんじゃないだろうかと言ったら山田洋次大監督に叱られるだろう。いや永瀬正敏もいいし、緒形拳にもまた会えてよかった。『武士の一分』では緒形氏が剣の指南役だが、ここでは田中泯だ、彼がまた渋い。
概要
『隠し剣 鬼の爪』は、藤沢周平作の小説ならびにそれを原作とする山田洋次監督・永瀬正敏主演で2004年10月30日に公開された日本映画である。
幕末。東北の小藩である海坂藩の平侍である片桐宗蔵は、母と妹の志乃、女中のきえと、貧しくも笑顔の絶えない日々を送っていた。やがて母が亡くなり、志乃ときえは嫁入りしていった。寂しい生活だが武士である以上、甘受しなければならない。
キャスト
片桐宗蔵 : 永瀬正敏 、きえ : 松たか子 、島田左門 : 吉岡秀隆 、狭間弥市郎 : 小澤征悦 、島田志乃 : 田畑智子 、狭間桂 : 高島礼子 、片桐勘兵衛 : 田中邦衛 、片桐吟 : 倍賞千恵子、医師 : 笹野高史 、戸田寛斎 : 田中泯 、島田門左衛門 : 綾田俊樹 、大目付・甲田 : 小林稔侍 、家老・堀将監 : 緒形拳 。(Wikipedia)
「隠し剣鬼の爪」~前回の小父さんから
シリーズ3作DVDは、持っています。
今度の『おくりびと』も、鶴岡~酒田~三川
と撮影!いつも「こちら」といってますが、
ここだけの話(笑)実は酒田です。
『おくりびと』本木さんも、広末さんも
「やばちぃ」の、庄内弁で、話しています。
貧しくても清く生きる心や、真の武士道を描いた作品なんですね。
小父さんの松たか子評に、同感です。
高島礼子も、騙されても強く生きていくタイプのイメージだったので少し意外な展開に感じましたでした。
それでも、やっぱり素晴らしい作品だと思います。
本当に、永田正敏がいいですね。
あ~Neko★さんは、酒田なんですね~(ここだけの話)
酒田といったら、思い浮かべるのは・・・・
「おしん」です~!!
へーっ!海坂藩というとダニエル・カールの親戚ですね。『おくりびと』にも興味が沸いてきました。アカデミー賞ですよね。日本海の山形の情報は特に知らないので興味深いです。
●pinkyさん
山田洋次監督の藤沢周平三部作は味わいがありますね。落語好きの山田監督の趣味が伺えます。永田正敏は山田監督の『息子』や『学校』でもいい味を出しています。私をこの道に誘ったのは前回アップした時にコメントしてくれた「山田演出に魅せられて! のkonchan」です。
『おしん』と言ったらpinkyさんの大切なジュリーの奥方、田中裕子女史ですね。ああ二人も山田氏の寅さんで結ばれたんだ(笑)。