麻生太郎前首相が自ら支部長をつとめる自民党支部が、競売入札妨害罪(談合)で摘発された建設業者から献金を受けていたことが発覚した。麻生氏は「自民党福岡県第8選挙区支部」や「自民党福岡県窯業支部」など複数のダミー支部を作り、自らが支部長をつとめ、そこで受け取った企業献金を自分の政治資金管理団体の「素淮(そわい)会」へと迂回させ、毎年3億円を超える莫大な企業献金を私物化しているが、2007年に談合を行ない翌年に幹部が摘発された「株式会社サンコービルド」(福岡市博多区)から、献金を受けていたことが発覚した。また古賀誠元自民党幹事長の資金管理団体「古賀誠筑後誠山会」も政治資金パーティー券を同社に購入してもらっていたことが発覚した。また麻生氏のダミー支部は、「キヤノン株式会社」(御手洗冨士夫会長)を巡る巨額脱税事件で幹部が逮捕された造園会社「内山緑地建設」(福岡県久留米市)からも献金を受けていたことが発覚した。