僕たちが山神神社に行くと決めてから時間はあっという間に立って行った。正月を迎え、初詣に行ったと思ったらすぐに後期の試験が始まった。大学生にとって勉強をするのは試験シーズンだけだ。由美はやるべきことをきっちりやろうとし、長谷は「優」の数を増やすことを考えて、僕は単位を落とさないことだけを目標に勉強を始めた。そしてそれぞれがそれぞれの目標に近い形で試験を終えることができたのである。仲良し3人組は試験から解放されて晴々とした気持ちで集まった。
「ねえ、そろそろいい頃じゃない?」
「いい頃って何が?発情期かい?くっくっく。」
長谷はデリカシーがない。
「違うわよ。」由美は久しぶりには長谷の脛を蹴飛ばした。
「山神神社の事だろう。そうだなそろそろ行こうか?」
10日程して僕らは出発した。そして山神川北村駅に3時頃に着いた。駅の前には小さな商店街があり、それを突き抜けると温泉宿が10軒ほどと土産物屋と食事処あわせて10軒ほどが川の傍にあった。本当に小さな温泉街だ。それでもかなりの観光客がそのあたりをうろうろしている。こじんまりとしているのが好きな人もいるのだろう。小さいなりに賑やかな感じはしていた。そこを通り過ぎて5分ほど言ったところに、由美のおじいさんの家はあった。由美のおじいさんは洋太郎さんという名前だ。洋太郎さんの家は古い家だが大きいうちであった。土蔵も壁が傷ついたままになっていたが立派に、負けないぞと言っているように立っていた。
僕たちは囲炉裏のある部屋へ通されて、そこで洋太郎さんに紹介してもらった。
「おじいちゃん、この前連れてくると言ってた藤川君と長谷君」
「初めまして藤川です。この度は長谷と一緒にお世話になります。由美さんとは仲良し3人組と言われるほど仲良くさせていただいています。」
「初めまして長谷です。」長谷は大男らしく簡単な挨拶をした。
「おじいちゃん、3人で来たのは、曽おじいちゃんがよく参っていた神社があるんでしょう、そこへ行くためなの。日記に書いてあったんだけど、曽おじいちゃん、その神社の小さな祠で神様に会ったって書いているの。それで一度行ってみようとやってきたの」
由美も馬鹿だな。そんな神様のことを言い出したら子供だと思われしまうじゃないか。もう少し大人の話をし・・・・
「そういや、親父はよくそんなこといっていたなあ。儂も、何度も行ってみたが一度も会えんかった。でも信じとるよ。あまりにも親父は運がよかったからな。」
何、あまりにも運が良かった。それじゃ僕と同じだな。特別なんかな洋介さんも?
「藤川もよく似ていて、いつも僕は君たちとは違って特別の運を持っていると言ってるんです。」
「ほう、じゃ神様に会えるかもしれんのう。」
なんか変な雰囲気だ。神様がいることが当然のような話になってきている。
「ねえ、そろそろいい頃じゃない?」
「いい頃って何が?発情期かい?くっくっく。」
長谷はデリカシーがない。
「違うわよ。」由美は久しぶりには長谷の脛を蹴飛ばした。
「山神神社の事だろう。そうだなそろそろ行こうか?」
10日程して僕らは出発した。そして山神川北村駅に3時頃に着いた。駅の前には小さな商店街があり、それを突き抜けると温泉宿が10軒ほどと土産物屋と食事処あわせて10軒ほどが川の傍にあった。本当に小さな温泉街だ。それでもかなりの観光客がそのあたりをうろうろしている。こじんまりとしているのが好きな人もいるのだろう。小さいなりに賑やかな感じはしていた。そこを通り過ぎて5分ほど言ったところに、由美のおじいさんの家はあった。由美のおじいさんは洋太郎さんという名前だ。洋太郎さんの家は古い家だが大きいうちであった。土蔵も壁が傷ついたままになっていたが立派に、負けないぞと言っているように立っていた。
僕たちは囲炉裏のある部屋へ通されて、そこで洋太郎さんに紹介してもらった。
「おじいちゃん、この前連れてくると言ってた藤川君と長谷君」
「初めまして藤川です。この度は長谷と一緒にお世話になります。由美さんとは仲良し3人組と言われるほど仲良くさせていただいています。」
「初めまして長谷です。」長谷は大男らしく簡単な挨拶をした。
「おじいちゃん、3人で来たのは、曽おじいちゃんがよく参っていた神社があるんでしょう、そこへ行くためなの。日記に書いてあったんだけど、曽おじいちゃん、その神社の小さな祠で神様に会ったって書いているの。それで一度行ってみようとやってきたの」
由美も馬鹿だな。そんな神様のことを言い出したら子供だと思われしまうじゃないか。もう少し大人の話をし・・・・
「そういや、親父はよくそんなこといっていたなあ。儂も、何度も行ってみたが一度も会えんかった。でも信じとるよ。あまりにも親父は運がよかったからな。」
何、あまりにも運が良かった。それじゃ僕と同じだな。特別なんかな洋介さんも?
「藤川もよく似ていて、いつも僕は君たちとは違って特別の運を持っていると言ってるんです。」
「ほう、じゃ神様に会えるかもしれんのう。」
なんか変な雰囲気だ。神様がいることが当然のような話になってきている。