Max爺のひとり言

のこり少ない日々の記録
~でもまあ いろんなことをやってきたなあ~

Soeks 01M による放射線測定の勉強

2011年11月10日 | 人生観

先日購入したロシア製ガイガーカウンタ、Soeks01M。  これについては、いろいろなことが取りざたされているので、最初は頭が混乱してしまう。  しかし、ネットでいろいろ検索してみると、やはり世の中、いろいろなことを実験して結果を公表してくれている人がいるんだ。

これがSoeks01M、アルミケースでβ線を遮断する

まず、値のバラツキについて。  当初は、値がバラツクので信頼できないなどの意見が多く、どの線量計を購入するか、の判断に影響を与えていた。  だが、詳しい人の考えを聞くと、納得できる。  まず放射線自体、常に一定の状態ではないという事実を考慮せねばならない。  私が家内部の廊下を測定しているときだった。2階の窓を開けていた。  測定中にそよ風が廊下を吹き去った。  とたんにSoeks01Mは黄色い表示となり、0.46μSVを表示したのでびっくりした。  しばらくそのまま測定を続けると値は下がってきて0.21μSVに収束してきた。  風は細かい放射性物質を移動させているのではなかろうか。(私見~ということは家の中を細かい放射性物質が流れているということか? 夏は窓を開けたまま寝ていたな~)  

このことから、測定器で値を確定するまでには時間がかかる、ということを理解する必要がある。  ある時点では、放射線のカウントはA個、次の時点ではB個とカウントはバラツクのだ。  だから、時点、時点で計測した値を、統計的に信頼できるまでの時間、平均化する必要がある。  ある程度の放射線数、測定回数を経ないと統計的に意味のある測定値とはならないのだそうだ。  これを統計的に実験した人が居て、過去値の平均化を5分~7分継続する必要があると言っている。  Soeks01Mのファームウエア1.Cバージョンでは10秒ごとのカウント結果を120秒(2分)のロールオーバーで平均した数値を表示するようになっているので、5分なら5分同じ場所に置いておくだけで良いということになる。

教え1: Soeks01Mは同じ場所に固定して5~7分測定して出た表示を採用する。

次に、ガイガーカウンタは、放射線の数を捉えた上でその数をμR/H(毎時マイクロレントゲン)とかμSV/H(毎時マイクロシーベルト)とかの値に内部変換する道具だということがある。  値を表示するまでにいろいろな過程を経ている。 Soeks01Mでは、10μR/H=0.1μSV/Hとして変換して表示する。  が実際には、10μR/H=0.0933μSV/Hだそうだ。  また、Soeks01M内部から0.08μSV/H程度のノイズが上乗せされるという癖があるそうだ。 (0.08という数値は個体によって差があるそうだ)  そこで、

教え2: 校正値 = 表示値(4~7分平均) x 0.933 - 0.08 で換算する。  
(ここまで分かっているのなら内部で計算してくれればよさそうなもんだが・・・)

さらに、1μSV/H以下の状況では、シンチレーション方式の線量計の計測値よりも0.1μSV程度高い値となることが比較実験で分かっているようだ。   両者の計測値の変換表なるものも公表されている。  

参考URL:
http://hmatsuda.cocolog-nifty.com/blog/2011/07/soeks-01m-kn-cc.html
http://hmatsuda.cocolog-nifty.com/blog/2011/08/post-3fa8.html

教え3(教え2の簡便法):  表示値が0.2μSV/H程度なら、0.1μSV/Hを引く。
(シンチレーション方式の線量計の方が正しいのかどうか、については私にはよくわかりません。)

こうして計算された値がその場所のガンマ線の測定値ということになる、 訳だ。  もちろん、Soeks01Mはアルミニウムでβ線を遮断した状態で測定することが前提になっている、のだが・・・  これにも異論があって、β線源はアルミケースやそれらを格納したジップロックに付着しやすいらしい。 付着してしまうと常に0.1μSV/H位の数値を押し上げる、との意見もある。 その意見によれば、対象から1m程度離してアルミケースなしで測定した方が値は低いらしい。 つまり測定器、アルミケース、ジップロックは常に除染しながら使うか、あるいは、Soeks01Mを対象に密着させない使い方をする(=1m離す)。 付着させない方が難しいだろうから、0.1μSV引く方が現実的か・・・。

これでSoeks01Mでの測定結果が、目安として、まあ、使えることになる。 我が家の内部では0.17~0.21μSV/H位の計測値が出ていたから、実際には0.07~0.11μSV/Hrと、やや安心といったところか。(アルミケースにβ線源が付着しているという前提で・・・?)

いずれにせよ、流山市が貸し出しているミスターガンマA2700というシンチレーターを申し込んだので、借りられたら計測比較をする予定です。  その結果で上記がホントかウソかってのが分かります。  ただ、借りられるのは今申し込んで1月30日というから、のんびりしたもんです。  そのころには10か月間、量の分からない放射線を浴びちゃってるんですね。   市の職員派遣依頼の場合は、申し込んでから6か月先だそうですわ。 2人の職員さんが毎日毎日やって6か月先だとのこと。

 

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