私の考える感動とは・・・いままでの実生活で経験したことのないような光景や事象を見たり体験したりすることが感動と常々思っています。
先日、有田の農園主様にお願いしてキウィフルーツの収穫の実際を体験させていただきました。
これも文句なく「感動」そのものでした。
当日は雨で園主様は雨を気の毒がってちょっと悩んでおられたようですが、いつもなら少々の小雨でも収穫はされるということなので収穫は観光ではないのでご迷惑でなければ是非体験させていただきたいと申し出たところ、それを快諾していただきました。
園主様はその土地に多くの農園をお持ちでミカンだけでなく季節の果物を栽培しておられキウィもその一つでした。
車で有田の中心地からかなり離れたところまで移動し、小高い山にかこまれた谷のような人知れぬ場所に到着。下りてしばらく小道を歩くと、高木にならないよう適度な高さに剪定をされたキウイの木々がうっそうとしげっている秘境のような光景を目にし、言葉を失いました。(このごろは農園で盗みを働く悪者もいるので場所やその光景などの画像はここでは一切UPしないことにしました。)
その光景たるや妖精が木々の間を飛び回り木の幹に腰かけているような、積み上がられた石のコケに伝う雨のしずくが、しとしととしたたり・・キウイはつる性の植物なのでつるがいたるところに ぜんまいのように触手を巻き付け・・・あたり一面のキウィフルーツはまるで ブライアンオールディスのSf小説「地球の長い午後」の光景にも通じる「キウィの王国」と言わんばかりでした。
園主様から収穫の簡単な留意事項をうけてどんどん収穫することに。
キウィははさみで切り取る必要がなく手で軸になる部分をクリックするとたやすく実がもげ。また毛の生えた皮が意外と丈夫なので傷つきにくいのも素人には優しい果実と思えました。
収穫をするうちに、確かにここは農園ではあるけれど、山と畑が一体となっているいわば野生農園の呈をなしていることに気付きました。園主様に尋ねると1本の木が30年ぐらい経過しているらしくその幹は40〜50cmもあろうかと思えるような大木で、病虫害に強いので農薬が不要な果実であるのも特徴とかと教えていただきました。
「雨なのにね。気を使うわ」としきりに園主さんは仰せでしたが
「雨っていいますけれど・・ゴルフなど雨でもやっていますやん。スコアに目の色変えて」
二人で大笑いしていました。
夕方近くになって無事収穫を終え、ご褒美にキウィを沢山頂戴しました。これほどたくさんいただいたことはないので生食の他、大事にとっておきのジャムか何かにしようと思いました。
奥様が普段の生活ではまず見れないツワブキの綺麗な花を摘んでくださりそれも頂戴し花瓶に生けました。
貴重な体験を与えてくださいましたI様にこの場を借りて厚く御礼申し上げます。また機会があれば是非とも訪問させていただきたいと思います。
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