海の物語・・ホームマリンアクアリュウム

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和歌山の魅力 その5 :おそるべし和歌山の韋駄天電車

2015-01-24 07:50:18 | 和歌山大好き

和歌山の韋駄天電車

 

                   (現在の綺麗な 「くろしお号」。しかし昔はもっと速いのが走っていたとはね。w)

 

私の職場は大阪の住吉区にあるのでJR阪和線を利用します。

JR阪和線ていうのは実に面白い歴史のある路線です。幼少のころ杉本町の叔父の家に遊びに行った時にも阪和線(当時は国鉄)を乗っており、なんと汚いトロイ電車なのだと子供心に思っていました。駅間で50kmぐらいしかスピードを出さず当時よく乗っていた近鉄電車はスタイリッシュで70kmとか80kmで快走していましたのでとにかく変な電車だった記憶しかない。

しかし物事がわかるようになってこの阪和線には過去に「超特急」たる韋駄天走りの電車が走っていたのを知りました。

 

                           (国鉄のモーターのない客車を途中で3両連結けん引しながらも100km以上のスピードで疾走!)

 

戦前はこの阪和線、天王寺から和歌山まで「阪和電鉄」として一私鉄だったのでした。戦後当時の国鉄が阪和電鉄を買収??して国鉄の線区に吸収してしまったのです。

 

阪和電鉄の電車はボロながらも200馬力のモータを搭載し、法令では最高速度100kmでしたが法令破りは常習犯で120km以上の鬼神の走りで天王寺から和歌山までなんと!45分で結んでいました。

 

(阪和電鉄モタ300型(100型かも?)

 

ちなみに現在のJR特急くろしお号が45分程度と思いますのでこれは現在の快速より早く、特急並みの走りをしていたわけで、これは戦前としては滅法速いです。

 

調べてみると定刻発車はしないことが多く乗客が全部乗り切るまで待っていたらしく5分ぐらい遅れての発車はざらだったとか。それでも到着は定刻通りで遅れを取り返していたというのでこれは 現在の特急くろしお以上の走りです。

 

そのため法令破り常習犯の阪和電鉄はずっと国鉄時代に変わってからにらまれ冷や飯をくわされていました。いまでも阪和線はその冷や飯のなごりか、国鉄時代の古い通勤電車103型を使っています。新型と比べると鈍足で加速性能も良いとはいえませんが、新型と比べると冷暖房が良く効いておりシートの座りも良いのでこれは昔の方が良かったのです。またこの103型は全国にはあまりなく路線で活躍しているのは阪和線ぐらいなので全国から大量の鉄オタが写真を撮りに来、ホームの先端でカメラの位置を争っています。w

 

(鉄オタのなあなあの日常(阪和線ではないです。)

このように過去のほうが良かった阪和線は奇妙な運命ですが、現在は和歌山~大阪の重要な地域の足として親しまれています。

 

 (写真はお借りしています。御礼申し上げます。)

 

 

 

 



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