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アセンション事件簿5、クリントン軍事裁判、弁護士登場!

2021年08月17日 | 出来事
前回に続いて、ビル・クリントン元米国大統領の軍事裁判について見ていきます。

この中で、検察官役の副提督が、これは普通の裁判所での裁判とは違うのだ、と、クリントン氏の弁護士を諌める場面が出てきます。また、場所が、あのグアンタナモという拘置施設なのも興味深いところです。軍の担当部局の名前とか、呼び方とかは、その業務の性質が分かるように、通常の呼び方とは変えてある場合があります。その旨、ご了承ください。

これは以下のサイトの記事の内容を翻訳したものです。

https://realrawnews.com/2021/06/bill-clinton-military-tribunal-day-1/


(ここから)

ビル・クリントン軍事法廷 第1日目
マイケル・バクスター記 -2021年6月19日

ウィリアム・ジェファーソン・クリントン氏のグアンタナモ湾における軍事法廷は、金曜日に始まった。女性裁判官が、元大統領への愛情表現をして、軍事的な法務委員会の任務に衝撃を与えたために、3日間延期された後のことである。

金曜日の朝、制服を着た憲兵が、彼をGITMOの南側法廷に護送した時には、クリントンが月曜日に見せた陽気さと威勢の良さは消えていた。すっかり押し黙り、惨めな様子で、低く頭を垂れたクリントンは、彼が代理人として選んだ弁護士、老練なデビッド・E・ケンドールの傍の、弁護人机の所に座った。

ケンドールは、アメリカの弁護士で、ワバッシュ・カレッジ、エール・ロー・スクール、オックスフォードのウースター・カレッジを卒業し、最高裁のバイロン・ホワイト判事のもとで書記を務め、NAACP法務防衛基金のアソシエイト・カウンセルを経て、1981年からワシントンDCのウィリアムズ&コノリーLLPのパートナーとして、個人や企業のビジネスや政治の、注目度の高い案件の法律相談にあたってきた。1998年から1999年にかけて、クリントンの、ホワイトハウスのインターンであるモニカ・ルウィンスキーとの関係で起きた弾劾の時、クリントンの代理人を務めた。

金曜日の訴訟開始時に、ケンドールは、ジョン・G・ハニンク副提督に、大胆にも、ビル・クリントンにかけられた全ての容疑を「権利を侵害することなく棄却する」よう求めた。これらの罪状には、殺人、未成年者に対する性犯罪、反逆罪、政府財産の横領などが含まれている。

「クリントン大統領は、既に死刑判決を受けているヒラリー・ロダム・クリントンの犯罪の、責任を取る必要はありません。ウィリアム・ジェファーソン・クリントンは、長年に渡って、妻の犯罪に殆ど気付かず、気付いたとしても、せいぜい、些末な関与しかしていませんでした。間違いなく、妻が全ての采配を振るっていたのです。私の依頼人は、それに付き合わされていただけなのです」とケンドールは言った。

「全てはヒラリーがやったことだ」ビル・クリントンは言った。

だが、ハニンク副提督は、クリントン氏の、自分の犯罪行為の責任を取ることに対する拒絶に、心を動かされることはなかった。

ハニンク副提督は、作家のピーター・シュワイザーが『クリントン・キャッシュ』という本の中で述べていることにふれて、「一緒に盗むカップルは一緒にいるものである」と述べ、さらに、その理屈を当て嵌めて「どうやら、一緒に殺すカップルも一緒にいるものらしいのです」と法廷に語った。

「そして、殺人には時効がありません。拘置者であるクリントン、あなたにも」とハニンク副提督は言った。

「私の依頼人は、誰も殺していませんよ」とケンドールが口を挟んだ。

この発言に促されて、ハニンク副提督は、法廷用に録音された電話の音声を再生した。

それは、1993年に、ビル・クリントン、ジャネット・リノ司法長官(当時)、デビッド・チップマンATF長官(当時)、ウィリアム・セッションズ元FBI長官の間で交わされた会話である。

その会話は、テキサス州ウェーコのブランチ・ダビディアンのリーダー、デビッド・コレシュと、アメリカのアルファベット機関との間の膠着状態の50日目に録音されたもので、クリントンが、コレシュだけでなく施設内に匿われていた女性や子供たちに対しても憎しみを募らせていたことを裏付けていた。

リノ、チップマン、セッションズの3人は、クリントンが中途半端な対応をすることは、将来の「国内のテロリスト」や宗教的狂信者をコレシュの後に続かせることになる、と主張し、長期化する膠着状態を早急に解決するよう求めた。

リノは、クリントンに「彼らを焼き尽くして」と主張し、チップマンとセッションズは、軽い不安の気持ちを表明した後、状況が継続できないことに同意したのだった。

クリントンは、彼らに「自由裁量権」を与え、コレシュが非難に対して責任を被り、死者が出ても米国政府に悪影響が及ばないのであれば「不満分子」を排除するように説き勧めた。

「彼らがどうなろうと知ったことではない、どのみち、彼らは私に投票しなかったのだから」とクリントンは電話で語った。「死んだら死んだでいい。ただ、その矛先が私達に、もっと大事なのは、私に向かないことで、それを確実にしよう。今すぐに、この問題の芽を摘もう」

多くの人が知っているように、51日目にFBIとATFがブランチダビディアンの施設を包囲した。火災が施設を破壊し、コレシュと、25人の子供、2人の妊婦を含む76人のダビディアンが灰になった。あとになって、ジャネット・リノは「コレシュは自分の仲間を焼き尽くした」と主張した。政府のビデオの記録映像の車両や人員が火炎放射器などの発火装置を装備していたのが写真やビデオでは明らかなのにも関らずである。

包囲の3日後に録音された電話で、クリントンはリノを褒め、ブランチダビディアンの「彼らには当然の報いだ」と言った。

GITMOの南側の法廷で、ハニンク副提督は、その録音を何度も再生した。

「これは、ヒラリーではなく、全て、あなたがやった事です。あなたは、大統領であって、妻ではありません。この通話で、彼女の声は何処にもありません。ここでは、誰も、コレシュがいい人だった、とは言っていません。しかし、拘留者であるクリントン、あなたは、これらの殺人を命じたのです」と、ハニンク副提督は言った。

ケンドール氏は、テープは証拠開示請求の対象になっておらず、従って、その有効性について反証する機会が与えられていない、と主張して、異議を唱えた。

「ケンドールさん、あなたが習熟した民間の訴訟関係者であることは理解しています。しかし、これは一つの軍事的任務(としての委員会)であり、暴動防止法の全権と効力の下で、軍事作戦として行なわれているものなのです」とハニンク副提督は答えた。

ケンドール氏は口調を変えて、冷静に、テープの真正性を確認する為に、と、月曜日の朝までの72時間の訴訟手続きの延期を求めた。

「いいでしょう、この委員会は、あなたの72時間を認めますが、以後、それ以上の遅延は許容できません」とハニンク副提督は言った。

彼は、月曜日の朝10時まで休廷にした。

(ここまで)


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