霊界についてご説明して来ておりますが、最初に結論を言いますと、結局、霊界と言いますのは、この三次元も含めた、全ての世界を言うわけです。いわゆる『この世』というのは、霊界の物理的側面を表わす部分に過ぎません。ですから、いま三次元といいますか、物理的世界のことばかり見て、そのことばかり考えて生活している私たちは、何か大事なものを抜かしているわけです。
アセンションを迎えて、これからの地球は半霊半物質の世界になっていくと言われておりますが、これは人間について言えば、肉体の中に在りながら霊的な側面が強くなっていくことであろうと思われます。
人間が肉体を離れて霊界に戻った時に意識がどうなるかについての記述が、スウェーデンボルグの書籍の中にありました。アセンションの場合と少し状況は違うかも知れませんが、私たちが本来は霊であることに、変わりはありません。ご参考までに転載させて頂きます。アセンションに合わせた内容にする為に一部文言を換えててあります。カッコ内が元の文です。
『スウェーデンボルグの霊界からの手記』今村光一抄訳、から一部転載
人間が次元上昇し(肉体的に死に)、半霊半物質(霊)となって五次元(霊界、精霊界)へ行くと、その霊体(霊)はもともとの霊そのものに、次第になっていく。
半霊半物質(精霊)でも、初めのうちは、まだ外部的感覚の残りかすや外部的記憶をもっているが、次第にこれを捨てもともとの霊の姿になり、また霊的感覚が優れてくる。もともとの霊の姿とは人びとにもわかりにくいかも知れないが、もし人が社会や人との関係をすべて捨てて、夜半自分の部屋で瞑想にふけり、自分の心の真の姿をのぞいたとすれば、これがその人のもともとの心の姿、霊の姿に近いといえよう。
人は三次元(世間)にあるうちは、道徳、法律、礼儀、他人への顧慮、習慣、それに打算など網の目のような外面的のものにしばられ、あるいは知識のような表面的な記憶にわざわいされている。しかし、五次元(霊界)ではこんなものはすべて不要なばかりかじゃまなものに過ぎない。これを少しずつ捨て霊の元の姿に帰るために、いまという時(精霊界)はあるのである。
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