Nunwhore Commando 666

ジャーマン・エレクトロ・ゴア・グラインド、通称NWC666の１stアルバム、Home sweet home。全17曲の電脳サウンドで、ＳＥは殆ど入っていない。

#1.Kamikaze Suplex
およそ２分半の電脳サウンド。イントロから、ギターやドラムが入るシーンが格好良い。様々な悲鳴がサンプリングされていて、ボーカルはロウガテラル＆ハイピッチスクリーム。

#2.Electroplating Devil Dodger
およそ１分５０秒ほどの電脳サウンド。頻出単語は「Fuckin'」曲の中盤でうねるベースソロが魅力的。正確無比なマシンブラストに乗せて、ロウ/ハイピッチのボーカルが歌い上げる。

#3.Crash Boom Gang Bang
およそ２分半の電脳サウンド。イントロのドラムソロが素敵なリズムを作り出す。途中でサンプリングされている管楽器が印象的な曲だ。

#4.HeroinSickButtfuckChick
およそ２分間の電脳サウンド。曲全体を通してサンプリングされた悲鳴が印象的。リズムは曲全体を通して一貫している。

#5.Disgusting Anal Honey Baroness
およそ２分半の電脳サウンド。砲台で発火用意をしているかのようなイントロから始まる。相変わらず軽快なノリなのに、不思議と音楽自体は暗い。下水道ボイスが光る。

#6.Ground Zero Nuke Waltz
およそ１分２０秒ほどの電脳サウンド。曲の殆どがＳＥなので、本編は非常に短い。しかし内容は濃密。最後は「Fuck」がエコーして終了。

#7.Dropkick Deluxe
２分ちょっとの電脳サウンド。ロウボイスが歌い、今回ハイピッチは無し。ブラストパートは無く、耽々とミドルテンポをキープ。

#8.The Handgun & Carabine Blues
２分弱の電脳サウンド。「アウアウアウ・・・」と聞こえる音がサンプリングされている。スラッシュビートを軸に楽曲は進み、最終的に大勢の悲鳴が谺する。

#9.Anti-Virgin Machinegun Dildo
これも２分弱の電脳サウンド。非常にノリの良いリズムに、マシンドラムのツーバスがドコドコと継続する。

#10.Nasty Nunslut LSD Party
およそ２分間の電脳サウンド。キンキンとした弦楽器を擦るような音が、ダークな雰囲気を助長させる。この曲はボーカル無しで進行する。

#11.Militant Crackwhore Convention
およそ１分弱の電脳サウンド。ロウガテラルが無く、ハイピッチボーカルだけが歌う。ドコドコと打ち鳴らされるパーカッションは、アルバムの中で一番激しいかもしれない。楽曲自体はシンプルな作りだ。

#12.Molotov Cocktail Hammer Slammer
これも１分弱の電脳サウンド。コンコンというパーカッションがリズミカルで小気味良い。ロウガテラル主体で、ハイピッチは後方支援という感じ。曲の雰囲気はＴＶゲームのようだ。

#13.45mm Sperm Shotgun Excess
２分弱の電脳サウンド。ノイズとまではいかないが、ピギョーという音が印象的。マシンガンや悲鳴や、様々なサンプリングはふんだんに盛り込まれている。

#14.Kalashnikov Slamdunk
およそ２分半の電脳サウンド。ロウ/ハイの重なったボーカルが素晴らしい。深く沈んでいくようなベースラインに、途中ターンテーブルのスクラッチ音が花を添える。ラストはバブル音。

#15.Trench Mortar Penalty Shootout
およそ30秒ほどの電脳サウンド。ロウガテラルのソロが頻出しする。それとハイピッチ＆ブラストの繰り返し。

#16.Dead Wanking Rocket Launcher
およそ３分ちょっとの電脳サウンド。女性の声が何度か入ってきて、途中で和楽器のような音が少しだけ出てくる。ボーカルは２種類とも、奥に引っ込んだような感じになっている。

#17.Slut Enslavement Breakbeat
およそ３分弱の電脳サウンド。悲鳴の連続でイントロが始まる。この曲もボーカルはバックに引っ込み、特にハイピッチがあまり目立たない。宇宙船イメージのようなサンプリングがピコピコといい、最後は声だけになり終わる。
しかしこの声、実は65トラック目まで続いている。そして66トラック目、およそ27分間の空白で終わり。

エレクトロ・ゴアが好きな人は、是非購入すべきだ。SMESほどチープな作りではないので、それほど人を選ばないと思う。

Nunwhore Commando 666
Demon Lord Sarcofuck 666 (Vo)
Cuntshredding Electro Jesus (Gt+Electronics)
Pumpgun Messiah (Bs)

※実は、Libido AirbagやGutのメンバーがいるようだが、名前が統一されていないので、誰だかわからない。