GOREとにゃんこの桃源郷

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Meatknife

2017-08-12 | CDレビュー

ゲルマン産ゴアグラインド、Meatknifeの2016年発5th(1st再発含むと6th)アルバム、「Pimple with Pus」。全14曲、約30分程度だが、最後の14曲目(Libido Airbagのカヴァー)が終わってからライブ音源が数曲入っているため、新作としては25分弱くらいで終わるので結構すっきり聴けてしまう。

 前回のフルアルバムが2006年発で、今作が2016年、10年もの歳月が流れていることもあり、これまでの肉刃物と全然違う。実際のところ全然違うというほど違うことも無いが、先ず我が耳を疑ったのは、ギターがまともにギターを弾いている点だ。これまで彼らは徹底して低音弦だけを弾くことに拘っていて、さらにハンマリング、プリング、スライド、ハーモニクスなどの小技を尽く拒絶してきたというのに、まともに弾くようになっているのだ。弦を6本(7本?)、張ったのだろうか。しかしリフの雰囲気は以前と変わらず安心感がある。
 次に、ドラムがカンカンコロコロではなく、ドシドシした重いスネアに変化した。ツーバス準拠のエイトビートが増え、ブラストビートはほぼ無くなり、スラッシュビートが入り込むこともある。ブラストしないとなればジャーマンゴアになったのかと思いきや、そもそも今までがブラストするタイプのジャーマンゴアだったのだから、それも違う。今回はそう、ヘヴィメタルっぽい。音作りはゴアグラインドなのでヘヴィには変わりないのだから、ヘヴィメタルだ。
 ベースが以前より引っ込み思案になり、ギターにエッジが利いた点もメタルっぽい。ただしボーカルスタイルは相変わらず完全なまでにゴアなので、これもまた安心感がある。一応、ボーカルの定位が左右に振り分けられているので、お洒落である。

 というわけで、今作はメタラーからゴアグラインダー、さらにLibido Airbagのカヴァーが非常にエレクトロなので、DJやりたいでジョッキー、が口癖のお前にも打って付けだ。それにしてもアルバム出す度に変化の乏しかった肉刃物も、10年経つと変わるものだね。


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