GOREとにゃんこの桃源郷

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2019.01.01 - 平成末の駄弁り足る泡沫

2019-01-01 | 日記
 謹賀新年、遂に平成最後の年越しを経て、西暦では2019年目を数えた。兎角この節目に立ち会える事は、稀有な幸運かもしれない。
 さて、巷では何が流行っているのだろう、年齢を重ねる毎に疎くなっている。ある意味、ただ漠然と盤石であるように感じていたものが、実はそうでもないと分かり心寂しい。お笑いに於いては、弾丸ジャッキーの解散や島木譲二の逝去、どちらも2016年の出来事だが、世の中の変遷を感じる一大ニュースに他ならない。TVの歴史にしても、この平成の間だけで、少なくとも三段階に見方が変わったと思う。そもそもは家庭内での娯楽の金字塔であり、番組の開始時刻にはTV前で待機し、番組欄に従い楽しんでいた。その後は録画技術が発達したため、見たい番組は予め録っておき、自分の都合に従い楽しめるようになった。現在はYoutube等の台頭が著しく、視聴者が番組に参加出来る、或いは発信側に回ることも出来る。地上デジタルでもdボタン操作を促される事があるし、何より携帯端末からの投稿も手軽になり、双方向に楽しめるような作りになっている。受け手の意見が即時に反映されるため、発信する側に柔軟性が求められるとは思う。
 また、こうした変革に伴い、時間にシビアな世の中になってきた。視聴する側は、面白い部分が途切れると、次まで待たず、別に面白いものを探す。動画であれば再生を止めるなり、別の動画を開くなり、考えるまでも無く瞬時に行動する癖がついている。Youtubeに目を向ければ、個人で配信する人気動画では、会話のちょっとした間や、テロップを入れて強調する必要の無い部分は、極力カットしているため、宛らブレイクコア然とした細切れの動画になっている。よく動画再生前にCMが入るが、5秒程度で任意にSKIP可能である。もしTVであれば、2分程度は強制的にCMが入ることになり、昔はそれでも見続けることが普通だった。では世間みんながせっかちになり、時間に煩くなったのかと言えば、特にそういうことも無い。例えば待ち合わせや、飲食店などで料理が提供されるのを待つことはよくある。しかし現在はほぼ誰もが携帯でゲームが出来たり、動画を見るなり、時間を潰す事に長けている。無駄な時間を嫌う傾向にあるが、無駄を省く術を持っているため、他所に不満が出にくく、その点では、社会全体の駒(現代人)は絶妙なバランスで成り立っているように感じる。
 次は恒例、音楽の話に入る。また暫く、CDを買っていないため、近頃の動向が把握出来ていない。とは言え、一応気になるバンドというか、欲しいものは幾つかある。PIGGY、MATANZA、POTHEAD、DEEP THROAT辺りが気になる。飛び道具ほどではないが、変わり種には割と目が無く、直球なものと別に欲しくなるものだ。また、これは自分なりのジンクスだが、ゴアグラインドというジャンルに関しては1stアルバムがあまり良くない。すぐ翌年に2ndを出す場合も同様で、数年経過してから出る次のアルバムがとても良い。これは音楽性ではなく、おそらく音質の問題と、一発録り感が強すぎる所以だろう。勿論、これに当て嵌まらないバンドも、すぐ思い付く限りでPLASMAやGRUESOME MALADYなど様々居るのだが、何となく1stアルバムに対して無意識に身構えてしまう自分も居る。ともあれゴアに関しては誰も興味が無いだろうから(職場でも友人関係でもそういうの好きな奴がいた試しが無い)ここで終わる。
 懐かしの青春時代に目を向けた時、SEX MACHINEGUNS(以下マシンガンズ)、CRADLE OF FILTH(以下クレイドル)など、いずれも現役のバンドを観てみた。マシンガンズはメタル経理マンという曲を出していたが、曲調から歌メロから、昔から何一つとして変わっていないことに驚いた。和製MORTICHIANか、とツッコんでおいた。ところでこの曲、ビデオの方では主役の経理役にex.弾丸ジャッキーのオラキオ(体操選手のほう)が起用され、歌詞では経営管理のメタルマスターという一説がある。個人的に思うのは、オラキオは現在40代前半のため、仕事や役職に関わらずメタル好きが多く、経理でメタルマスターというのは至極普通のことのような気がしてならない。実際はそれよりもう少し年上、40代中盤~後半が世代の終わり頃で、ブルーハーツ等のパンクかX JAPAN等のメタルや洋楽ロックを愛聴する人が多い印象がある。ということは、40代という括りだけでも、兄弟が居る家庭に育っている人はとりわけメタル好きの可能性がある。事務職だと大人しい人が多く、この傾向はより顕著だろう。というのも、身近にそういう人が居る為に、上記のような推察をしてしまう。
 続いてクレイドルの方は、楽曲の構成こそ同じだが、メジャー志向が色濃く表出したことに驚いた。何よりも女性ボーカル中心の曲や、サビにメジャーコードを用いる試み等、もはやHYPOCRISYで云うところのPAINを想起させる。
 さて最後に酒の話。昨今のハイボールブームに伴い、富士山麓50℃は販売休止となり、既に店頭から姿を消していることだろう。今でもそのグラスを使用しているほど、コストパフォーマンスに於いて角との二強だと信じていたため、個人的に悲しいニュースだった。昔は薄くて苦手だったハイボールも、こうブームだとハッピーアワーで1杯100円などもよくあるので、割と飲む機会に恵まれ、苦手意識は払拭された。しかし結局は、ビン割りサワーがコスパ面で最強だと実感してから、大体それに逃げている。中が入れ放題の店だと、ジョッキの八割を焼酎にすることが可能なので、そこに外でバイスを少し足せば、コダマサワーの瓶1本で3杯は行ける。無理すれば4杯、瓶2本で6杯飲むとして、焼酎1瓶空けるのと変わらないくらいの量で2000円弱(割り材含)は良心的だろう。飲み放題は時間制限が苦手なのであまり注文しない。また、チェーン店などでアルコールが薄い店だと、水分量が多く尿意ばかり促進され、かといって日本酒は豪快か白鶴、ウイスキーはトリスかブラックニッカと魅力が無い。毎日飲むような人ならいざ知らず、たまにしか飲まない人間にとって店選び、お酒選びは重要だ。

 たまたまオラキオがマシンガンズのMVに出演していることを知ったが故に、色々書き連ねてしまった。ところで私に於いては、誰も読む筈が無い長文記事を更新している辺り、間違い無く無駄な時間を過ごしている一人と言えるだろう。しかも元日から。これは精神修行の一環だろうか。


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