Manifest of Hate
ギターはツインリード態勢のようで、北欧音楽らしいメロディックなリフを弾き、途中にソロも入る。鋭利な歪みでも聴き取りやすく仕上がっている。ボーカルはシャウト系デスヴォイスと低音の咆哮で、確りと歌詞を歌い上げる。言うまでも無いが、デスラッシュというジャンル上、ガテラルやバキューミング、ピッチシフターなどは無い。ドラムは抜けの良いスネアを力強く叩きまくっているため、録音が大きくて嬉しい。メタルドラマーだからバスも踏みまくっている。ベースは、ギターのトレモロリフをトレモロしないだけで、同じラインを弾いていることが多い。
力強い音楽が好きなメタルキッズにおすすめ。このアルバムで特に好きだった曲は、Tr2,Daemon BreedとTr8,Truth of Godの2曲。MDに録音して通学中などによく聴いていた。(発売したばかりの頃)
Arts of Desolation
サウンド面も、これといって特筆すべき大きな変化は見受けられない。楽曲群に関して、アグレッシヴな曲よりも耽美的なものが増えた、と若干感じるくらいだろうか。1stで気に入った方にはおすすめ。もしくは、この2ndから入っても良いと思う。
Traces of The Past
楽曲と楽曲の境界にブランクが短いため、アルバム全体を1つの作品として聴くのが正しいのだろう。特に路線変更も無いので、今までと同じように聴ける。メロディックなアプローチが多いとはいえ、ドラムはスラッシュビートを基調とし、曲によってはブラストも披露してくれるので、生粋のデスメタラーも安堵するはず。サウンド面もスウェディッシュバンドだけあって、ペイン、ヒポクリシーのテクレンのアビスタ(Abyss Studio)なので良質だ。
どのアルバムに関しても言えるが、大体どこかでForsaken節が炸裂するし、そのせいか全体的に作りが似ていて、食傷気味になりがち。本人たちもそう思ったのか、3rdではより多種多様なパターンをちりばめている。でも、どこを聴いても(ソロなんか特に)Forsaken。ジャンル的に無個性になりがちな中、らしさを失わないことは素晴らしいと思うので、北欧っぽさにまみれてみたい人におすすめ。
The Forsaken
Anders Sjöholm (Vo)
Stefan Holm (Gt)
Patrik Persson (Gt) 2nd(Gt+Bs)
Michael Håkansson (Bs) -1st
Stefan Berg (Bs) 3rd-
Nicke Grabowski (Dr)
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