GOREとにゃんこの桃源郷

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バス男

2008-12-03 | DVD(映画)
 電車男に便乗しようとしての命名だろう。だが、この邦題に騙されてはならない。バスに関係のある場面など、ほぼ無い。それどころか、電車男に近似した場面すら無い。これはこれで、しっかりしたコメディ作品である。

 内容(以下ネタバレ過剰につき注意)


 田舎暮らしのひょろ長い主人公ナポレオン・ダイナマイトは、車を持っていないため、小学生たちに交ざってバス通学している。変な暇潰しをするので、小学生に「今日は何するの?」などと好奇の目で見られ、うざったそうなナポレオンである。
 学校では、体育会系の連中に弄られストレスを溜めている。家に帰っても、変な家族を相手にストレスを溜めている。中でも兄(キップ)は32歳にして祖母の世話になり、室内でチャット三昧の生活という体たらくぶり。とはいえ、格闘技を習おうと思い立ち、その教室まで出掛けていくという行動力もある。ただし、ナポレオンと一緒に。
 奇異な眼で見られながらも、毎日を自己満足に浸りながら学園生活を送っていたある日、転校生のペドロと出会う。ペドロもナポレオン同様、大人しい男だ。同級生の中で唯一、口髭を蓄え、誰よりも格好良い自転車に乗っている。ペドロは行動力に溢れていて、ダンスパーティーのパートナーの女の子も、臆することなく誘うので、その点はナポレオンも一目置いている。その後、生徒会長選挙が開催する旨を記したポスターを見た時、ペドロは生徒会長に立候補することを決める。
 ところで、アメリカの学生といえば、ダンスパーティーは欠かせない。そして、ダンスパーティーに行くには、パートナーの女の子も欠かせないのだ。ペドロは学園のマドンナ(?)であるサマーを誘うが、あっさり断られてしまう。だが、周到なペドロは、同時にもう一人の女の子を誘っていた。その子からの返事はYesで、見事にペドロは相手を見付けたのだ。その女の子は、以前ナポレオンの家に写真撮影の押し売りに来た子である。
 一方ナポレオンの家では、ナポレオンの叔父(リコおじさん)が家に住み着き、近所の住人を相手に商売を始める。兄のキップも一緒に商売をするが、そんな折にキップは、チャットで知り合った彼女と、初めて会うことになる。その彼女(ラフォンダ)は、スタイルの良い黒人の女性だった。彼女はキップを、自分好みの男に作り変える。すっかりキャラの変わったキップは、ナポレオンを励ますと何処かへ行ってしまう。  ちょうど、ダンスの練習(何故だろう)をしていたナポレオンは、ラフォンダにテープを貰う。このテープが、彼の、そして親友ペドロの学生生活をも変えることとなる。
 キップが彼女と過ごす間、リコおじさんは一人で商売を続けていた。するとある日、ナポレオンの同級生トリシャの母親と商談がまとまる。そのセールストーク中に、ナポレオンの不幸話をしたことがきっかけで、トリシャはナポレオンとダンスパーティーへ行くこととなるのだ。ただし、トリシャは母親に言われて仕方なく付き合う形なので、いざ会場に入ると別行動になってしまう。

 これ以外にも、たくさんのエピソードがあり、半ば放心状態とも受け取れるような主人公と親友の会話など、まったり観たい人には堪らない要素が詰まっている。
 ところで、ナポレオンの描く似顔絵は、ラマのようだ。


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