2nd Stageトラバース

50代で転職し、第二の人生スタート。
もがいて、笑って頑張るおやじをお届けします。

はぜ掛け米が美味しい理由

2019-12-28 21:00:00 | お米語り
はぜ掛けは美味しいよ。

何のことだかよく知らなかったが
お米の乾燥方法だった。

刈り取ったお米を天日干しにする
昔ながらの作業工程。

遠目に見てその風景が、いかにも
日本の田園風景といった感じだが
近くでみたらすごい迫力。


藁着た集団に凄まれて、
自分が何者かを見透かされ
嘲笑われている感じ。




「機械乾燥より時間をかける
から旨味が増す」
「稲の葉や茎の栄養分が米に
移るから」



色々な理由が書かれているが
やっぱり農家の想いやこだわりが、
美味いお米にさせるんじゃないか。
米作りの一事が万事、
こだわっているから美味しくなる。



新米時期になってもはぜ掛け米は
出荷できない。
3週間は裕に出遅れ、新米ブーム
が終わった頃にやっと市場に
出回っても、時既に遅しの感がある。



今年の台風19号のは、はぜ掛けを全部
なぎ倒した。



あのはぜ掛けを全部
立てなおすのか!




それでもはぜ掛け米は
ガッツで街にやって来た。



「お米大丈夫でしたか」
「うん、いいお米ができたよ」



微塵の暗さも感じさせない
弾んだ声が返って来た!


惹きつけられる農家さん

2019-12-28 08:47:48 | お米語り
美味しいお米に限らずいい野菜、いい商品の生産者を
どうやって選択するのか。

やっぱりいい生産者と出会いたいのが消費者の希望です。

その人が、いい方なのか、お付き合いして充実感を味わえる方なのか。



ある日、ラジオで大手銀行を退職し会社を立ち上げたやり手社長の
対談番組があった。

銀行時代のエピソード
「融資先と決めるとき、その会社の社長のどこを視ているのですか」

その会社の財務諸表やカタログを見るのかと思っていたが
3つの簡単な要素だった。

1.「がさつ」でない人
 例えば書類になぶり書きをするような人はダメ。字は汚くてもいいです。
 しっかり丁寧に書く人は仕事も丁寧です。

2.嘘をつかない人
 自己資金がほとんどないのに、「3、000万円位はある」と
 平気で言う人はダメ。

3.見栄を張る人
 聞いてもいないのに「あの〇〇社長とは長年の付き合いだ」と、
 平気でいう人はダメ。


人がよければいい仕事をする、信頼に値するものを作る。
基本は変わらぬものなんだ。




五郎兵衛新田のあぜ道で、その農家さんに聞いてみた。
「五郎兵衛米って美味しいでしょ」


「美味しいよ、でも米作りは個性が出るものだから。 うん。」

自身の技術をひけらかさず、人の評価は一言も言わない。



数日後、FAXで送られて来たお米代の振り込み口座は
手書きであったが意表を突く見事な字だった。


(五郎兵衛新田バックは蓼科)