坂の上のピアノ教室

おうちの方にレッスン室の様子、日頃思っている事をお知らせするためのblogです。

気づかされること

2012-04-04 | レッスン室から
生徒のお母さんの書かれた何気ない一文、

生徒がなげかけた何気ない一言

に、ハッと気づかされる時があります。


どちらもだいぶ前のはなし


我が子のはじめての発表会を終えて、

「ホッとしています。」というお母さんのメッセージの中に

「自分が子供の時に出た発表会と違って、
【間違えても大丈夫な】【みんな笑顔の】発表会でした」

というような意味の事が書かれていました。


たしかに・・・・

生まれて始めて、大きなステージに1人で放り出される

しかも、おうちでは電子ピアノで弾いている子が

先生のうちのグランドピアノの何倍も大きいコンサート用の
グランドピアノにたった1人で向かう・・・

わけなので、
不安感を持たないように


「楽しく弾こうね。
ちょっとくらい間違えても、その曲の気持ちをうんと考えて
弾ければいいんだよ」

と、いつも言っていたなあ。

だからといって、

「間違えてもいいよーー」と推奨してるわけではありません。

言葉の取り方は、ほんとうに様々だなあ、と思いました。


よく中学に入ったばかりの生徒に

「最初は、学校に通うだけで、大変。
部活の先輩に付いていくだけで
クタクタだろうから、練習が出来てなくても、
しかたないわね」

「先生の所で練習するつもりで来てもいいから、めげないで
続けなさいね。必ず慣れるからね」

という意味あいの事を言うことがあります。

でも、これも「決して練習しなくても、良いよ。と言っているわけでは
ありません」と念を押さないとダメみたいです、「練習しなくても怒らない先生」と
勘違いされます。
絶対コレは違います!


もう一つ

うんとうんと前

自分の練習不足、注意不足で、さんざん私に絞られて辛くなった生徒が
悔し紛れに言ったセリフ・・・・


「先生の所にくると、カラフルな楽譜や、スタンプがあったり、
お絵かきや、歌の歌詞が貼ってあったり・・・・
楽しそうなものがいっぱいあるから、気が散る!」

と、捨てぜりふを言いました!

ああ、でも、コレって本当の事かもしれない、と気づかされました。


教室を明るく、楽しそうにするための掲示物、やグッズ類
それが、もっとピアノの学習に役立つ資料だとしても
時には気が散る材料になるかもしれないでしょう。


幼稚園や低学年のお教室を作品や何かで飾るように
高学年のお教室もそうなっている必要はないのでは?

おもちゃ箱をひっくり返したような(良い意味での形容詞で)楽しいお部屋は、
楽しさはあるけれど、緊張感からは遠い??


じゃあ、ピアノのレッスン室はどうだろう????

いろいろ気づかされた事件でした。

というわけで、私は、時々、レッスン室からレッスングッズ類、張り紙類を
片づけてしまう事があります。


わざと殺風景に近くしてみます。

今が、その時期です。
発表会の直前なので、発表会そのものは楽しく。

でも、練習は緊張感を持って!

うまくいってるかな?