坂の上のピアノ教室

おうちの方にレッスン室の様子、日頃思っている事をお知らせするためのblogです。

楽譜大臣

2012-09-06 | レッスン室から
小学高学年から、中高生になるとピアノとのつきあい方の個性が
1人1人とても変わってきます。


それぞれの生徒は、(きっと)みんなピアノが好き、レッスン室に来るのが好き、
で、レッスンを続けているのですが。

特に「好きな曲」「弾きたい曲」「良く聴いてる歌」というものもなく、


「次に弾いてみたい曲ってある?」


「う~~ん、わからない・・・」


という子。

こういう子って、あんがいコンスタントに与えられた曲の練習は
してきます。


でも、

中には、レッスン室に入るやいなや、座り込んで、並んでいる楽譜を
アレコレ引っぱり出し、弾いてみる。。。

最初の数小節は両手で弾いているんだけど、難しいから、
そのうちに右手だけ。。。

なんて、感じで、

15分くらいは、楽譜あさり、をしている子がいます。

そういう子は、わりあい(例外もあるけれど)練習にはずごくムラがあるんですけど、
ほんとうに楽しんでピアノとつきあってるって感じがします。


昨日も中学生が、ボーカロイドや、ラジオ体操!の楽譜をひっくり返して、
弾いてみて、借りて行きました。


「先生、こういう楽譜ってどこで、買うんですか?」

「横浜のヤマハか、ららぽーとの楽器店だよ。最近は、楽譜を実際に見える事のできる
店が少ないのよねーー。
ヤマハは遠いし、ららぽーとは、中学生だと、忙しいから日曜日におうちの
人と一緒に行くことも少ないよねーー」

そうなんです。
こういう子にとっては、実際に楽譜を「立ち見」するところがないんです。

だから、私は、また

あーあ、楽譜買っちゃった~~~な日々。

先生のうちに「楽譜あさりにおいで」です。

だから、大きい子、こういう子には、1時間のレッスンタイムが無駄ではなく必要なんですね。