とんかちドリルズ

Lifestyle constructor
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桟ぶき屋根の末路

2010-06-15 20:33:08 | my work
先日紹介した桟ぶき屋根の詳細デス。

必ずここまで腐るわけではありませんが、色々な条件が重なればこんなことにも、これよりもひどい事にもなります。そんな危険な屋根はもう駄目でしょう?建築家さん、止めません?



構造上、水下は水を吸い上げてしまいます。
返しが付いていれば少しはマシですが、鼻のキャップからも入れるので桟の板金を取り外すとこんな感じに腐っています。



平ら部分の板金をめくるとアラいやだ!こんなに腐っています。
野地板を張り伸ばして広子舞にしているので何もかもボロボロ。破風板も腐りかけです。



野地板も引っぺがし垂木の腐敗具合を確認。破風も腐っていますね~。
うまいこと補修して壊し過ぎないように作りなおしました。



で、こんな風に、横桟を流してナマコに葺き替えです。
ナマコってのは波板の事です。
横桟の下にパッキンを入れて万が一雨が入っても流れるようにしています。
「入ったときのために…」なんて!と思うと思いますが絶対はありません。
万が一の為に対処しておくことが大事です。

自宅が桟ぶきの方。
樋の裏(広子舞)から木が腐って落ちていませんか?
なんかボロボロ落ちているな~?と感じたら腐っていますよ。
そこからシロアリに食べられてしまいますので早めの対処を!

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