豊前善三のつれづれ日記

　( Vol 755 ) 　毎日　朝日新聞各紙の　憲法９６条改正　批判に　共感する

憲法96条改正に対して　スピルバーグ監督作品　「リンカーン」の映画を例に挙げて

毎日新聞は　憲法９６条　の大切さを　述べていた
　
米独立宣言の起草者で大統領にもなったジェファーソンの言葉に「自由な政治は信頼ではなく警戒心によって作られる

権力は憲法の鎖でしばっておこう」というのがある

と社説で　引用していた

憲法は　国民を縛る　というより　権力者を　縛る　と言う意味合いが　強いことを言っている



朝日新聞の社説では

憲法学のイロハで言えば、権力に勝手なことをさせないよう縛りをかける最高法規だ

自民党などの改正論は、この「３分の２」を「過半数」に引き下げようというものだ
これは　一般の法改正とほぼ同じように発議でき　権力の歯止めの用をなさない
戦争放棄をうたった９条改正以上に、憲法の根本的な性格を一変させるおそれがある

と述べている

両新聞の社説から　読み取れるように　憲法９６条の　改正は　憲法の根幹を揺るがすものと言える


過半数を超える勢力で　権力者は　憲法を改正できる　というとは　権力者を野放し状態にすることを　意味する

その意味で　憲法９６条の　改正は　すべきではない



憲法９条の改正をするために　憲法９６条を　改正しようとする　動機は　不純である


憲法９６条を　改正せず　憲法９条を　問うことができる


憲法９６条のハードルは　外すべきではない


国民の政治に対する　意識はまだ低い

そのような中で　憲法９６条を　改正　するというのは　時期尚早


日本の政治は　まだ　未熟である

未熟な政治家によって　安易に憲法を　改正できるようにするのは　危険きわまりない


その代表が　今の　国会議員たち　ではないだろうか


そして　その代表的なのが　自民党である


権力者を　唯一　縛ることができるのが　　憲法９６条


その意味で　憲法９６条　改正は　すべきではない


憲法９６条　改正　は　暴挙としか言いようがない

憲法９６条を　改正しようと考えている　国会議員は　是非とも　映画「リンカーン」を観てほしいものである



過去の内容一覧　（以下のことに関しては最下段の「記事一覧」を参照ください
Vol 754 自民党　憲法改正草案は　飛躍過ぎて　国民の意識と乖離している
Vol 755 富士山の　世界遺産登録　に思う
Vol 754 北方領土　二等分方式　について思う
Vol 753 漫談　牧伸二氏の　死を悼む
Vol 752 17歳　高校生　桐生秀が　１００ｍ　１０秒０１　という記録を出した
Vol 751 政府主催　「主権回復式典」に思う
Vol 750 過度になりすぎては　成せるものも成せなくなる
Vol 749 自民党政権の　強気は　どこまで　本物なのだろうか
Vol 748 国会議員の　迂回的資金捻出　行為が　また問題になっている
Vol 747 ＩＡＥＡ調査団の提言を　東京電力　政府　は　真摯な態度で　受け止める必要があるのではないだろうか
Vol 746 韓国　中国との外交　における　靖国をどうするのか
Vol 745 「豊かさ」という　コトバの　罠に　はまってしまっている
Vol 744 復興予算　１０５億円が　無駄に使われた　これは　役人の　消化するだけの　行為がまねいた　ことではないか
Vol 743 平成大合併後の　地方議会の　議員定数は　なぜ　減らないのか
Vol 742 自民党政権の　強硬姿勢は　政治の安定化に　つながるのか
Vol 741 　なぜ　アメリカ議会は　銃規制法案を　否決してしまったのか
Vol 740 特定の俳優による　ドラマの掛け持ち出演は　視聴する者にとって　ドラマとしての　興味が半減するのではないか
Vol 739 自民党は　歩み寄ることを　忘れたのだろうか
Vol 738 福島原発事故後の　汚染水処理は　どうなっているのか
Vol 737 俳優　三国連太郎氏を　悼む
Vol 736 今回起きた淡路島での　地震は　地震対策に対する　警鐘ではないだろうか
Vol 735 自民党政権の　「還元値引きセール」に対する　禁止は　本末転倒　無謀行為である
Vol 734 自民党政権の　０増５減に固執した　行動は　疑問に思う

豊前善三のつれづれ日記

( Vol 754 ) 　自民党　憲法改正草案は　飛躍過ぎて　国民の意識と乖離している

自民党は　参議院選挙に向けて　憲法改正を　掲げる　という

まず　憲法改正のための　要件　ハードルを低くする　ということを　まず第一歩とする

それが　９６条の改正

だが　その先が　問題なのである

どう　憲法を　改正したいのか


今回　自民党は　ホームページにおいて　憲法改正草案を　発表した

それを見ると　全面的な　改正に及んでいる

まるで　軍国主義に　戻るかのように　思わせる　内容になっている


国民の求めるところと　乖離しすぎているように思う


現行憲法を　尊重しながら　改正を　試みる　姿勢が　必要ではないだろうか

全面改定は　飛躍過ぎである

このようなことが　目的で　憲法９６条の改正を　するならば

改正に　異議あり　と言わざるをえない


過半数で　改正が簡単にできる

それは　過半数を獲得した　政党が　思うように　改正できる　という　ことになりかねない

なにも　歯止めが　かけられなくなる　恐れが出てくる

いまの　自民党の　行動をみていると　その恐れを感じる


ここにも　自民党の　暴走　傲慢さが　見え隠れしている

国民不在　の憲法改正行動には　疑問を感じる

国家を強くする　ということを　どう考えているのか

どうも　勘違いしているように　感じる



過去の内容一覧　（以下のことに関しては最下段の「記事一覧」を参照ください
Vol 755 富士山の　世界遺産登録　に思う
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Vol 752 17歳　高校生　桐生秀が　１００ｍ　１０秒０１　という記録を出した
Vol 751 政府主催　「主権回復式典」に思う
Vol 750 過度になりすぎては　成せるものも成せなくなる
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Vol 748 国会議員の　迂回的資金捻出　行為が　また問題になっている
Vol 747 ＩＡＥＡ調査団の提言を　東京電力　政府　は　真摯な態度で　受け止める必要があるのではないだろうか
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Vol 740 特定の俳優による　ドラマの掛け持ち出演は　視聴する者にとって　ドラマとしての　興味が半減するのではないか
Vol 739 自民党は　歩み寄ることを　忘れたのだろうか
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Vol 736 今回起きた淡路島での　地震は　地震対策に対する　警鐘ではないだろうか
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Vol 734 自民党政権の　０増５減に固執した　行動は　疑問に思う